ランニングする男性のイメージ写真はイメージです Photo:PIXTA

外資系金融機関に務め、年収5000万円を軽く超えるというAさんは、「ランニング」を日課にしている。「何のために走るのか?」と尋ねると「ランニングからしか得られないものがある」と断言した。もはや、ランニングは、趣味の域を完全に超え、外資系エグゼクティブたちの必須教養となっているようだ。詳しく聞くと、Aさんはシゴデキ風に5つのポイントにわけて解説してくれた。(文/ライター 北清由美子)

外資系金融でもごく一部
年収5000万円超のAさん

 高収入のイメージが根強い外資系金融マンだが、5000万円以上稼ぐことができるのは、ごく一部の人間に限られている。

 年収2000万円くらいまでなら、外資系金融機関ならほどほどの能力でも稼げるが、それ以上の年収に到達できる人は限られている。

 勤め先と部署にもよるが、外資系金融機関の場合は「ディレクタークラス」で3000万円、「マネージングディレクタークラス」以上にならなければ5000万円以上は稼げないという。ただでさえ仕事ができる人間が集まる環境で、一握りのポジションをつかむことは容易ではない。

 Aさんは現在40代、外資系金融機関ではマネージングディレクターを務め、年収は5000万円を優に超える。

 そんなAさんが日課としているのが、ランニングだ。毎朝時4時半に起床、皇居の周りを1時間で10kmも走るという。

 年収5000万円と聞くと、普通の人は「激務で走っている暇なんてないのでは?」と不思議に思う人も少なくないだろう。Aさんも朝から晩まで仕事づけかと思いきや、ランニング後は家族と朝食をとり、8時半に出社、毎日22時には就寝するという。

 なぜ走るのか?――この疑問をAさんにぶつけてみると、実に合理的な答えが返ってきた。「仕事ができる人が走る」というより、「走るからこそ仕事ができる」と言えるロジックが見えてきた。