真壁昭夫

真壁昭夫

多摩大学特別招聘教授

1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授、法政大学大学院教授などを経て、2022年4月から現職。著書は「下流にならない生き方」「行動ファイナンスの実践」「はじめての金融工学」など多数。

第291回
興味深い「薄熙来裁判」に隠された恐ろしい意味 ミニ王朝の政治ショーが物語る最新中国事情雑感
真壁昭夫
先日、収賄・横領などの罪で起訴されていた薄熙来・元共産党幹部の裁判の様子が公開された。傍観者の日本人にはとても興味深いショーだが、習新政権が進めるこれらの「反腐敗運動」という政治ショーからは、揺れる中国の実態が見えて来る。
興味深い「薄熙来裁判」に隠された恐ろしい意味 ミニ王朝の政治ショーが物語る最新中国事情雑感
第290回
日本人の生活水準が高度経済成長前に逆戻り?円安で加速する貿易赤字拡大の近未来的リスク考
真壁昭夫
8月中旬に発表された貿易統計速報によると、7月の日本の貿易収支は13ヵ月連続で赤字となった。日本経済の構造変化に加え、昨今の円安がそれを加速させている。貿易赤字が拡大し、経常収支の黒字幅が減少すると、日本人の生活はどうなるのか。
日本人の生活水準が高度経済成長前に逆戻り?円安で加速する貿易赤字拡大の近未来的リスク考
第289回
毎年蒸し返される「靖国参拝問題」の本質的な考察 批判に隠れた中韓の思惑と日本が置かれた難しい環境
真壁昭夫
今年も8月15日の終戦記念日に、「一部の閣僚が靖国神社に参拝した」、あるいは「参拝しなかった」というニュースが流れた。靖国参拝に対する中国や韓国の反発には、単なる批判に止まらない思惑が垣間見える。日本のとるべき道を考えたい。
毎年蒸し返される「靖国参拝問題」の本質的な考察 批判に隠れた中韓の思惑と日本が置かれた難しい環境
第288回
『半沢直樹』のような行内抗争は本当にあるのか?元バンカーの筆者が感じるリアリティと銀行への警鐘
真壁昭夫
銀行での人間模様を赤裸々に描いたドラマ『半沢直樹』が大人気だ。誇張があるとはいえ、元バンカーの筆者もリアリティを感じる部分はある。このドラマで描かれている銀行の姿を反面教師にして、日本の金融機関が目指すべき姿を考えたい。
『半沢直樹』のような行内抗争は本当にあるのか?元バンカーの筆者が感じるリアリティと銀行への警鐘
第287回
市場に広がる「アベノミクス賞味期限切れ」の声 “異次元の神通力”を見限る投資家の本質的な疑念
真壁昭夫
最近、海外のファンドマネジャー関係者とやり取りをしていると、彼らの“アベノミクス”に対する関心が低下していることがわかる。一部の大手投資家はリスクオフの姿勢に転じている。彼らが“異次元の神通力”を見限り始めた理由は何か。
市場に広がる「アベノミクス賞味期限切れ」の声 “異次元の神通力”を見限る投資家の本質的な疑念
第286回
“李コノミクス”は世界的なリスクオフを招くか?大胆なシャドーバンキング封じ込め作戦の妙薬と毒薬
真壁昭夫
中国経済が曲がり角を迎えるなか、李克強首相の大胆な経済・金融政策は“李コノミクス”と呼ばれ、注目されている。しかし、貸出金利の下限金利を撤廃するシャドーバンキング封じ込め策など、世界が痛みを被りかねない副作用も考えられる。
“李コノミクス”は世界的なリスクオフを招くか?大胆なシャドーバンキング封じ込め作戦の妙薬と毒薬
第285回
過去最高益のサムスン株がまさかの急落の“なぜ” スマホ市場の成熟と技術力の壁が韓国経済に落とす影
真壁昭夫
7月初旬、4-6月期の決算を発表したサムスン電子の株価が、まさかの急落劇を演じた。その背景にある投資家の思いとは何か。スマートフォン市場の成熟化と中国企業の猛追、そして技術力の壁などが、財閥頼みの韓国経済に影を落としている。
過去最高益のサムスン株がまさかの急落の“なぜ” スマホ市場の成熟と技術力の壁が韓国経済に落とす影
第284回
ブラック企業と解雇規制緩和議論の「相乗効果」 転換点を迎えた日本の“働き方”をどう変えるべきか
真壁昭夫
最近「ブラック企業」という言葉を見ることが多い。劣悪な労働環境でも会社を辞められない社員が多いのは、日本の労働市場に流動性がないためだ。かといって、解雇規制の緩和を進めることが、必ずしも市場を活性化させるわけではない。
ブラック企業と解雇規制緩和議論の「相乗効果」 転換点を迎えた日本の“働き方”をどう変えるべきか
第283回
「中国すり寄り」は韓国にとって本当に得なのか?日本と距離を置きたがる韓流外交の本心を見極めよ
真壁昭夫
最近の韓国政府の行動を見ていると、韓国という国は単純でわかり易い国か、それとも複雑でわかりにくい国なのか、判断が難しい。中国にすり寄り、日本と距離を置く外交戦略は、韓国にとって本当に得なのか。日本はそれを見極める必要がある。
「中国すり寄り」は韓国にとって本当に得なのか?日本と距離を置きたがる韓流外交の本心を見極めよ
第282回
「中国事変」は米国サブプライムショックの再来か?未熟な経済大国に募る金融危機不安の背景と現実味
真壁昭夫
中国の銀行間貸出金利(SHIBOR)が跳ね上がり、乱高下を続けるなか、従来から懸念された中国の金融不安が顕在化したとの観測が広がっている。米国サブプライムショックの再来を懸念する声もあるなか、「中国事変」の先行きを読み解く。
「中国事変」は米国サブプライムショックの再来か?未熟な経済大国に募る金融危機不安の背景と現実味
第281回
バーナンキショックで新興国から逃げ出す投資資金 「BRICs終焉」のパラダイムシフトは起きるのか?
真壁昭夫
5月下旬、バーナンキFRB議長による金融緩和策の縮小発言を受け、世界の金融市場は混乱、とりわけ新興国から多額の資金が流れ出している。先日のFOMCでも、出口への意思が明確に示され、新興国経済への先行きに不安が募っている。
バーナンキショックで新興国から逃げ出す投資資金 「BRICs終焉」のパラダイムシフトは起きるのか?
第280回
あっという間に異次元金融緩和の効果が台無しに “大荒れドル円相場”がこれほどの悪循環に陥った真相
真壁昭夫
株式のみならず、為替市場のドル円レートの値動きもいつになく激しい。異次元の金融緩和で1ドル=103円まで円安に触れていた相場は、米国の出口戦略観測により一時94円の円高に触れた。頭を抱える投資家続出の相場の背景には、何があるのか。
あっという間に異次元金融緩和の効果が台無しに “大荒れドル円相場”がこれほどの悪循環に陥った真相
第279回
“市場の恐竜”投機筋は何を考え、どう動いているか?波間に漂う木の葉のように揺れ動く日本株の大局観
真壁昭夫
波間に漂う木の葉のように揺れ動く日本株市場。投機筋が跋扈する相場の動きは、一方向に偏り易く、一般投資家にとってリスクが高い。その裏では、参加者のどんな思惑が交錯しているのか。日本株は堅調な上昇基調に戻る可能性はあるのか。
“市場の恐竜”投機筋は何を考え、どう動いているか?波間に漂う木の葉のように揺れ動く日本株の大局観
第278回
株価下落はアベノミクスの限界を示しているのか?今度は安倍首相が「異次元の成長戦略」で汗をかく番
真壁昭夫
日経平均株価が急落して以降、市場関係者などから「株価下落はアベノミクスの限界を示した」という声が聞こえてくる。しかし、現状を見てアベノミクスを失敗だと決めつけるのは時期尚早だ。鍵となるのは「異次元の成長戦略」である。
株価下落はアベノミクスの限界を示しているのか?今度は安倍首相が「異次元の成長戦略」で汗をかく番
第277回
現実となった“株式市場5月危機”に出口は見えるか?未曾有の乱高下を演出する投資家たちの狼狽と期待
真壁昭夫
スピード違反の上昇を続けてきた日本株市場が、5月以降、大手投資家の利益確定売りなどによって調整局面を迎えるとの観測が、現実のものとなった。株価が未曾有の乱高下を続ける「5月危機」の真相は何か。投資家は何に怯えているのか。
現実となった“株式市場5月危機”に出口は見えるか?未曾有の乱高下を演出する投資家たちの狼狽と期待
第276回
ソロス・チャートが物語る1ドル=110円突破の公算 為替相場は前代未聞のパラダイムシフトを迎えたか?
真壁昭夫
ドル・円相場は、当面の節目と見られていた1ドル=100円の壁を予想外のスピードで突き抜けた。市場関係者が使う分析手法「ソロス・チャート」に従うと、1ドル=110円突破も現実味を帯びてきた。どんなパラダイムシフトが起きているのか。
ソロス・チャートが物語る1ドル=110円突破の公算 為替相場は前代未聞のパラダイムシフトを迎えたか?
第275回
バブル期以来の大量資金が駆け巡る活況相場の行方株式投資家は今だからこそ“不測の事態”に敏感になれ
真壁昭夫
足もとで主要国の株式市場が軒並み上昇するなか、際立っているのが日本の株式市場だ。市場関係者の間では、“資産バブル”のときのようなまさに25年ぶりの相場との認識が広がっている。大量資金が駆け巡る市場にリスク要因はないか。
バブル期以来の大量資金が駆け巡る活況相場の行方株式投資家は今だからこそ“不測の事態”に敏感になれ
第274回
安倍外交で日ロ関係が急速に進展したのはなぜか?共同宣言に隠された“約束を守らぬ国”のしたたかさ
真壁昭夫
プーチン大統領との会談で安倍首相は、北方領土の返還交渉や極東地域における民間部門の開発協力など、広範囲な合意を含む共同宣言を実現した。交渉の足がかりをつくったことは評価できるが、背景にはロシア側のしたたかな筋書きも見て取れる。
安倍外交で日ロ関係が急速に進展したのはなぜか?共同宣言に隠された“約束を守らぬ国”のしたたかさ
第273回
足踏みする成長率に鳥インフルエンザ感染の拡大えくぼがあばたに? 輝きを失う中国経済の近未来考
真壁昭夫
最近、中国の経済・社会にとって、マイナスのニュースが目立つようになった。足踏みする成長率や鳥インフルエンザ感染の拡大は、大きな懸念事項だ。 輝きを失い始めた中国経済のリスクは、いかほどのものか。その「近未来」を考えたい。
足踏みする成長率に鳥インフルエンザ感染の拡大えくぼがあばたに? 輝きを失う中国経済の近未来考
第272回
死してなお愛憎分かれる“鉄の女”は誰がつくったか?サッチャリズムが残した光と影に日本が学ぶべきこと
真壁昭夫
英国初の女性首相で“鉄の女”と呼ばれたサッチャー氏が亡くなった。死してなお、彼女が行った改革は国論を二分している。わが国の政治を“鉄”のように強くして、必要な改革に向かわせるために、サッチャリズムから学ぶべきことは何か。
死してなお愛憎分かれる“鉄の女”は誰がつくったか?サッチャリズムが残した光と影に日本が学ぶべきこと
新着
業界
学び
特集
書籍
業界
製造業 銀行・証券・金融 保険 建設・不動産 コンサル・士業 商社 運輸・物流 IT・通信 AI・テクノロジー エネルギー 医療・製薬 食品・農業 小売・外食 サービス・エンタメ メディア・広告 スタートアップ・新規事業 教育 財閥・学閥 予測・分析
学び
経営・戦略 マネジメント ビジネス課題 ビジネススキル 営業・マーケティング マネー・投資 相続・節税 年金 キャリア・働き方 受験・子育て 教養