佐藤 充 フリーライター 新幹線や在来線の運行を支える、鉄道会社の社員。正確な運行と、人の命を預かる仕事だけに、現場では多くの難問が鉄道員たちを襲うのである。元JR社員の筆者がその壮絶を明かす。 第265回 現場はつらいよ!鉄道員トホホ物語【その2】<暴力>高校生の乱暴に無賃乗車、ローカル無人駅での騒動 佐藤 充 JRなどにとって、行楽客や帰省客が多い夏は書き入れ時である。私が配属された支社では、沿線に海水浴場があり、この期間だけ、海沿いの無人駅に駅員が置かれた。「若いお客さまには気を付けて。警察にも話はしてあるから」。意外にも、駅長は物騒な注意をした。 2014年9月18日 0:22 第264回 現場はつらいよ!鉄道員トホホ物語【その1】<自殺処理>飛び散る血と肉片、よみがえる強烈な臭い 佐藤 充 「マグロだ! マグロ!」漁船でもないのに、鉄道の現場ではマグロ、マグロと騒ぎだすことがある。マグロとは飛び込み自殺のことで、恐らく、その由来は遺体の姿からの連想だろう。このような隠語が生まれるくらい、鉄道自殺は多いのだ。 2014年9月17日 0:27