小杉俊哉
最終回
この連載では、プロ経営者がなぜ必要なのか、プロ経営者とは何か、活躍している若手プロ経営者はどのようにして成ったのか、そして起業においてプロ経営者を養成するか、について述べてきた。最終回である今回は、著名なプロ経営者として活躍している、カルビーの松本晃会長にインタビューを行った。

第4回
今回は、プロ経営者を外部から招くのではなく、社内でどのようにして育成したらよいのか、について考えてみたい。どうすれば、社内でプロ経営者を育成できるのか。わかりやすく言えば、若いうちから外で修業をさせる、ということになる。「修羅場、土壇場、正念場の経験」ということだ。

第3回
よく知られた大物経営者だけでなく、あまり知られていない次の世代のプロ経営者が実は日本企業で数多く活躍していることご存じだろうか。彼らがどのようにしてプロ経営者になったのかを知ることは、需要が逼迫しているプロ経営者を増やすこと、そして企業にとってはどのようにして社内で「プロ経営者」を育成するか、のヒントになる。

第2回
生え抜き経営者と外からやってくるプロ経営者を比較した場合、プロ経営者は過去のしがらみと無関係な分大胆な変革が可能だ。その業界自体の経験がないことも普通で、業界の縛りや慣習からも自由だ。客観的な視点で会社や業界を見ることができ、社内の人間には気づかない、その会社が長い間に作ってきた思い込みなどへの違和感を敏感に感じ取れる。従って前提条件なしに正しいと思うことを合理的に実行することが可能だ。

第1回
LIXILの藤森氏、ベネッセホールディングスの原田氏。2人の大物プロ経営者の退任によって「やはりプロ経営者はダメなんだろう」という印象を持った人も多いのではないか。だが、私はプロ経営者は日本企業がグローバル競争を勝ち抜くために必要な改革者であり、企業ではこうした「プロ経営者的人材」を育成していく必要があると考える。
