写真はイメージです Photo:PIXTA
「外国語の勉強は早いほどいい」と信じ、子どもをインターナショナルスクールなどに通わせる親は一定数存在する。しかし、英語の言語発達を調べると、学習開始時期だけでは英語の習熟度は決まらないことがわかってきた。特に文法力は大人になってからも伸び続けるという。英語力と年齢の関係とは?※本稿は、認知科学者の松井智子『バイリンガルの壁――子どものことばの発達をどう支えるか』(岩波書店)の一部を抜粋・編集したものです。
グローバル社会で
重視される「英語習得」
ここでは、両親が同じ1つの言語を母語とする家庭に生まれ、モノリンガル児として成長する子どもに、早期(3歳から6歳までの間)から、両親のことばとは別の言語で教育を受けさせることを、「早期バイリンガル教育」と呼ぶことにしたいと思います。
このようなバイリンガル教育を経て、子どもは家庭で使われる言語と学校で使われる言語とのバイリンガルになると考えられるからです。
たとえば3歳の子どもがいる日本人夫婦が海外に赴任し、現地の幼稚園で教育を受けさせる、というような場合です。日本に住むブラジル人夫婦に子どもが生まれ、家庭ではポルトガル語を話していたけれど、3歳から日本の保育園に通い、その後、日本の小学校に入学する、という場合も、早期バイリンガル教育に該当します。
一方、子どもが小さい時から家庭で英語のビデオを見せたり、週に1~2回、英会話教室に通わせたり、といったような、時々子どもに英語に触れさせるという程度であれば、早期バイリンガル教育にはあたらないと考えます。







