中山晴史
帝国ホテルがホテルの客室を活用し、「サービスアパートメント」の事業を始める。画期的なプランは業界内外で話題となった一方で、老舗ホテルをもってしても苦しいコロナ禍の実情も透けて見える。サービスアパートメント事業には既に競合も存在するが、果たして帝国ホテルの新事業はそうした競合に勝ることができるのか。

政府は14日、観光需要喚起策「GoToトラベル」キャンペーンを12月28日~来年1月11日までの期間、全国一斉に停止することを発表した。さまざまな議論を巻き起こしている「GoToトラベル」は、果たして厳しい実情のホテル業界を本当に救ったのか。今、改めて考えてみたい。

ホテル業界「総崩れ」の危機、制限解除でも稼働率20%未満の深刻
都道府県をまたいだ移動制限が解除され、コロナ禍で大打撃を受けた旅館・ホテル業界の回復に期待がかかるが、6月以降の稼働率はいまだに低く、危機的な状況が続いている。旅館・ホテル業界が生き残るためにはどうすべきなのか。
