高橋潤一郎
多くの上場企業で22年3月期の中間決算発表が行われた。DX(デジタルトランスフォーメーション)の需要拡大などを背景に、半導体関連企業や電子部品メーカーの業績が好調だ。一方で、半導体不足の影響がさまざまな領域に波及している。DX加速の恩恵を受ける製品やサービスを手掛けるBtoBメーカーでも、業績予想を下方修正する企業が出てきている。

5G投資の加速や自動車のEV化などを背景に、半導体需要が高まっている。こうした状況を受け、活況を呈するのが、半導体製造装置などを手掛ける関連企業だ。コロナ禍でも増収増益を見込む企業がある一方で、同じく半導体製造装置を生産するニコンは業績が低迷している。その理由とは何か。

新型コロナウイルス感染拡大により、多くの企業が打撃を受けた2020年。電機業界各社もご多分に漏れず、厳しい戦いを強いられた一年だった。21年の業界はどうなるのか。カギは、密接な関係にある自動車業界にあるといえそうだ。
