斎藤 環 筑波大学社会精神保健学教授 1961年生まれ。岩手県出身。筑波大学医学研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院・診療部長を経て、筑波大学社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学・病跡学、「ひきこもり」事例の治療・支援ならびに啓蒙。漫画・映画・サブカルチャー全般に通じ、新書から本格的な文芸・美術評論まで幅広く執筆。著書に『社会的ひきこもり』『母は娘の人生を支配する』『承認をめぐる病』『世界が土曜の夜の夢なら』(角川財団学芸賞)、『「社会的うつ病」の治し方』、著訳書に『オープンダイアローグとは何か』など多数。 発達障害がキャラ化して「バブル状態」の異様、裏に日本人の“承認依存”文化 斎藤 環 承認欲求は、社会にさまざまな影響を及ぼしている。そしてそれは、発達障害ブームや陰謀論の蔓延にも通じているという。本稿は、斎藤環著『「自傷的自己愛」の精神分析』(角川新書)の一部を抜粋・編集したものです。 2023年3月23日 3:15