コモナーズ・キッチン

パン屋と農家と大学教授の3名からなるコレクティヴ

料理を作って、食べて、考えることでイギリス社会の階級について理解を深め、あわよくばその分断を破壊する目論見で2020年秋、結成された。2021年から2022年を通じて毎月一度料理を作り、食べ、食が作り出す豊かだが同時に残酷な階級社会の有り様を、脳みそと同時に舌と胃袋で掴み取ろうと試みてきた。その経験をもとに、2022年12月から2023年11月までの1年間noteにて「Bake up Britain(イギリスを焼き上げろ)」を連載。毎月一つのイギリス料理を選び、そのレシピと歴史を通じて食と階級の関係を考える機会を提供してきた。3人それぞれ独自にイギリスとの関わりを持っていること、そして食べることをおろそかにする人間への不信感を共有していることだけで保たれているゆるいつながりである。

・小笠原博毅(おがさわら・ひろき)
神戸大学国際文化学研究科教授。カルチュラル・スタディーズ。著書に『真実を語れ、そのまったき複雑性において──スチュアート・ホールの思考』など。

・ミシマショウジ
パン屋アミーンズオーヴン店主、黒パン文庫主宰、詩人。詩集に『パンの心臓』など。

・栢木清吾(かやのき・せいご)
農家、翻訳家。訳書にパニコス・パナイー『フィッシュ・アンド・チップスの歴史──英国の食と移民』など。

こりゃ英国紳士も食べたくなるわ…フィッシュ&チップスが「労働者のクサい飯」からソウルフードになったワケ

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