高橋 悟 (たかはしさとる) 日本大学医学部泌尿器科主任教授 1985年、群馬大学医学部卒業。米国メイヨ―クリニック泌尿器科リサーチフェロー、東京大学医学部泌尿器科学教室講師、同助教授などを経て、2005年より日本大学医学部泌尿器科学系主任教授。日本老年泌尿器科学会理事長などの要職も務める。専門は、泌尿器全般、前立腺がん、下部尿路機能障害など。著書に、『ウルトラ図解 前立腺の病気』(法研)、『よくわかる前立腺の病気』(岩波アクティブ新書)などがある。 「射精障害が起こらない」「日帰り手術も可能」…“体に負担が少ない”前立腺肥大の新治療とは? 高橋 悟,福島安紀 「尿の切れが悪い」「排尿後にちょっと尿が漏れる」「夜中に何度もトイレのために起きる」……。こんな症状に心当たりがある男性は、前立腺肥大症かもしれない。前立腺肥大症は、もともとは栗の実程度の前立腺が、鶏卵やミカンくらいの大きさに肥大し、膀胱を圧迫して頻尿、尿意切迫感、残尿感などの排尿トラブルをもたらす病気だ。その治療はここ数年で大きく進歩し、体への負担の少ない治療選択肢も出てきている。 2025年6月25日 7:00