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三井化学、出光、住友化学の樹脂統合でポリエチレン事業が「次の再編」の焦点に!“2強多弱”の乱立状態が続く要因と今後の再編の行方を解説
大浦 貢
石油化学業界の再編が、新たな局面を迎えている。ポリエチレン(PE)・ポリプロピレン(PP)事業を手掛ける三井化学と出光興産の共同出資会社、プライムポリマーが来春をめどに住友化学のPE・PP事業を統合する。過去にも再編の動きはあったが、沈静化していた業界再編が再燃した格好だ。国内でPPを手掛けるメーカーは実質3グループに集約される一方で、同じ汎用樹脂であるPEのメーカーの再編は容易には進まなそうだ。なぜか。最終製品である川下誘導品の再編を阻む業界の構造問題を明らかにする。