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オバマ以上の変革力!?
オタクたちの政治腐敗撲滅サイト

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第24回】 2008年12月11日
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 インターネットを使って政治を変える。これは、先の大統領選でバラク・オバマがしっかりと証明したコンセプトである。

 数多の“小さな市民”が草の根運動を起こし、少額の寄付をする。「塵も積もれば山となる」アプローチで、オバマは最終的に7億5000万ドルの選挙資金を得た。

 スタンフォード大学教授のローレンス・レッシグも今、同じような動きを起こして注目されている。彼の運動は「チェンジ・コングレス(議会を変えろ)」。その目的は、政治から腐敗をなくすこと。その手始めは、議員たちが怪しいロビイストや政治圧力団体から政治資金を受け取らないようにすることだ。

 レッシグは、2004年の大統領選で民主党候補だったハワード・ディーンの政治コンサルタントを務めたジョー・トリッピと共同でそのサイトを設立した。

 チェンジ・コングレスの仕組みはこうだ。まず、議員は以下の4つの項目に宣誓する。

(1)ロビイストや不条理な政治団体からの政治献金を受けないこと

(2)不条理な地元への補助金を受け入れないことに票を投じること

(3)議会運営の透明性を増すための政治改革をサポートすること

(4)市民の寄付による政治資金への動きをサポートすること

 全米の各議員および直近の選挙で立候補し敗れた議員候補者に、(この4項目のいずれか、あるいはすべてに同意することができる)宣誓書へのリンクをチェンジ・コングレスのボランティアが送り、そこへ議員がサインを書き込んで返送する。そうして返って来た宣誓書はサイト上に掲載され、どの州のどの議員が何に宣誓したかがはっきりわかるというわけだ。

 現在のところ、1164人の議員及び議員候補者のうち117人が宣誓している。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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