投資と女性のイメージ写真はイメージです Photo:PIXTA

2024年は新NISA旋風がすさまじい1年だった。これをきっかけに投資を始めてみた人も多かったのではないだろうか。中でも、投資対象として人気だったのがオルカン。“猫もしゃくしもオルカン”という状況だった。しかし、投資で成果を出したいなら、一歩先の視点も必要だ。オルカンの次にチェックしておきたい投資先とは何か、考えてみよう。(アレース・ファミリーオフィス代表取締役 江幡吉昭)

「オルカン」の次に
注目の投資先は?

 近年、「オルカン(全世界株式)」に投資すれば安心という風潮が広がっています。

 しかし、皆が投資している金融商品だから安心という考え方は、「赤信号みんなで渡れば怖くない」という状況と同じに見えます。

 確かに多くの人が選んでいる投資先には安心感があるかもしれませんが、本来投資は「いかに他人を出し抜くか」という要素も多分にある世界です。これまでの記事でも何度か述べている通り、筆者は昨今のオルカン・米国株一択の状況には、違和感を覚えます。

 では、何の投資テーマがいいのか。いろいろな考え方があると思いますが、今回は簡単に投資できる「ある資産」をご紹介したいと思います。

 その資産とは、上場不動産投資信託(J-REIT)です。

「なんだ。ノーマークだったが、そんなの知ってるよ」という方も多いかもしれません。J-REITは、簡単に言うと「日本版の不動産投資信託」のことであり、 投資家から集めたお金でオフィスビルや商業施設、マンションなどの不動産を購入・運用し、賃料収入や売却益を投資家に分配する仕組みです。個人投資家にとっても投資しやすい金融商品の一つです。

 では、なぜJ-REITがおすすめの投資先といえるのでしょうか。