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アップルのスティーブ・ジョブズは、
長い闘病生活の間に何を考えていたのか?

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第54回】 2009年7月30日
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昨年10月、カリフォルニア州クパチーノのアップル本社で開かれた製品発表会でのスティーブ・ジョブズCEO。1月から医療休暇を取っていたが、2009年6月29日にアップルはジョブズ氏が週に2、3日だけ業務に復帰することを発表した。Photo (c) AP Images

 6月末、およそ半年におよぶ医療休暇から戻ったスティーブ・ジョブズ氏。しばらくは週に2、3日というパートタイムの業務にとどまる彼を迎えたのは、アップルの好業績のニュースだった。

 シリコンバレーの他のIT関連企業がパッとしない状況にある中、アップルの2009年第3四半期(4月―6月)の売上高は83億4000万ドル(前年同期比約12%増)と、アナリストの予想を超える数字だった。何よりも、快進撃を続けるiPhoneはその第3四半期に520万台を売り上げ、前年同期比で何と626%もの伸びを示した。

 アップルは、これまで90%以上の収入をコンピュータで稼いできたが、今やiPhoneは個数ではマックの2倍も売れており、アップルはモバイル・デバイスのメーカー兼サービス企業になったという印象が強くなっている。

 長い闘病生活を過ごしたジョブズ氏は、その間に何を考えていたのか――。これが今、ここアメリカのテクノロジー業界関係者の想像力をかき立てているトップ・イシューである。

 ジョブズ氏は、2004年に膵臓ガンの手術を受けて復帰した後、スタンフォード大学で卒業生向けのスピーチを行って、死線を彷徨った経験が彼の人生を一変させたと、かなりの時間をかけて語った。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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