お互いのコミュニケーションもとれていないのに、上司に激昂され萎縮してしまいます…。いまさら聞けないカイシャのあんなことやこんなこと。“楽天的キャリアナビゲーター” 前川タカオがズバリお答えします!
A8:命まではとられないから。
でも、怒鳴ってるワケは知っておこう
ただでさえキミは上司という立場の人とどうコミュニケーションしたらいいのか、まだつかみかねてる状態。怒られるだけでもたいがい恐いのに、しょっちゅう激昂なんかされたら、萎縮するのも無理ないよなぁ。でも、今どき珍しい上司だね。最近の上司は怒らない人が増えているからなぁ。
実はオレも入社した早々は、キミと同じだったんだ。編集長がすごく厳しい人で、しょっちゅう怒鳴られてた。出した企画がイマイチだと怒鳴られ、作った特集記事の出来がワルいと怒鳴られ。いゃあ、本当に恐かった。怒鳴られる度に「オレって仕事ができないんだなぁ」と落ち込んだもんだ(笑)。
ただ。怒鳴られるのが恐くて会社に行くのがユウウツだったけど、いいこともあった。オレだけじゃなく、雷は編集部の同期たちにも落ちまくる。時には先輩にも。だから、同じ職場で働くみんなに不思議な一体感が生まれたんだ。同じようなツラい体験を経験するからこその仲間意識とでもいうんだろうか。
怒鳴られた者同士で傷をなめあったり、同じことで怒鳴られないために知恵を出し合ったり、な。会社帰りの飲み会も話題に事欠かなかった。今思えばツラかったけど、そのぶん飲み会は楽しかったなぁ。なので、キミもひとりで萎縮しないで、同期や先輩たちと悩みを共有したらどうだろう?
あとは。1~2年目は怒鳴られてばっかりで余裕がなくて、周りをあんまり見渡せてなかった。
でも3年目に入ったころに気づいたことがあったんだ。編集長は、オレのあとに入社してきた後輩たちに、執拗に怒ってた。でもオレはそう頻繁に怒鳴られないようになってたんだ。