ダイヤモンド社の雑誌

1000円台で楽しむ おとなの居酒屋

このページを印刷

バックナンバー一覧

魚も焼き鳥もなんでも美味い!毎日、地元の常連でにぎわう名酒場
川名(阿佐ヶ谷)

 2007年10月から始まったこの連載も、第55回となる今回が最終回です。2年4カ月の長きにわたってご愛読いただき、本当にありがとうございました。

 最終回にご紹介するのは、阿佐ヶ谷にある私の行きつけの酒場、焼鳥割烹「川名」です。

 カウンター席の一角に腰を下ろし、いつものように生グレープフルーツサワー(336円)を注文。日替わりのホワイトボードメニューからは、ボラ刺身(420円)を選びます。

 子供の頃、学校帰りに寄り道していた駄菓子屋のように、仕事帰りにふらりと立ち寄れる「大人の駄菓子屋」のような存在が、この連載で採りあげてきた数々の酒場です。

 これらの酒場に共通するのは、酒や肴が安くて美味しいこと。

 ただただ呑んだくれているように見えて、実は呑兵衛の味覚はするどくて、「安かろう、まずかろう」という店には誰も近づきません。逆に、安くてうまい酒場に寄り付く能力は、砂糖に群がるアリのごとし。

 毎日のように顔を出す常連さんであふれ返っている店に、はずれはありません。

 そんな酒場の客単価は、飲み物を2杯に料理を2品ほどいただいて1500円前後。この値段であれば、平日、毎日やって来たとしても1カ月に3万円程度と、なんとか自分の小遣いの中でおさまるのです。

 この連載を通じて、都内各地に千円台で楽しめる名酒場がたくさんあることを改めて認識しました。これまでに掲載させていただいた55軒は、氷山の一角に過ぎないといっても過言ではありません。

 みなさんが住んでいる町にも、駅の近くや商店街の一角(特に表通りから狭い路地に入ったあたり)に、いつも大勢の地元客でにぎわっている、古い造りの小さな酒場はないでしょうか?

 そこが「千円台で楽しむ おとなの居酒屋」の候補店です。新興住宅街はさておいて、古くから続く町の中には、そういった酒場が必ず存在しているようです。

 いい酒場が1軒見つかれば、そこの常連さんたちと話をしているうちに、その近くの名店が数珠つなぎにわかってきます。呑兵衛同士の口コミほど正しい情報はないのです。

 私がここ「川名」に初めてやってきたのは、今から10年ほど前のこと。阿佐ヶ谷駅から歩いて10分ほどかかる商店街の中にポツンとあるにもかかわらず、いつも大勢の酔客たちでにぎわっているのが気になっていて、その日、意を決して入ってみたのでした。

 この季節ならではの寒ボラの刺身を食べ終えたところで、生グレープフルーツサワーをおかわりし、つまみには若鳥、ねぎま、鳥皮、砂肝、鳥レバという5本の焼き鳥を盛り合わせたチキンセット(504円)をもらいます。焼き鳥はこの店の看板メニューですもんね。

 のんびりと1時間ほど楽しんで、今日のお勘定は1596円でした。どうもごちそうさま。

35人ほど入れる奥行きのある店内。店先ではお土産の焼き鳥も買える。 寒ボラの刺身。色ツヤが美しく、弾力のある食感はこの季節ならでは。 チキンセット(焼き鳥の盛り合わせ)と生グレープフルーツサワー。

【お店情報】
店名: 焼鳥割烹「川名」(かわな)
電話: 03-3339-3079
住所: 杉並区阿佐谷北3-11-20
営業: 16:00-23:30(22:50LO)、月火休

おすすめ関連記事

ソーシャルブックマークへ投稿: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をYahoo!ブックマークに投稿 この記事をBuzzurlに投稿 この記事をトピックイットに投稿 この記事をlivedoorクリップに投稿 この記事をnewsingに投稿 この記事をdel.icio.usに投稿

Special Topics

バックナンバー

Pick Up

News&Analysis

米国人はなぜトヨタを叩くのか? 日本人が軽視する不信増幅の本当の理由

リコール問題を機に、手のひらを返したように、米国で広がるトヨ‥

今週のキーワード 真壁昭夫

「子ども手当」の満額支給に黄信号! 今こそ問う“誇大広告政治”の功罪

民主党の目玉政策だった「子ども手当」の満額支給が、いよいよ怪‥

日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

中国人エリートの年収が日本人を逆転! 札束で顔を叩く「高級人材争奪戦」の内幕

日系企業が中国人プロフェッショナルを雇い入れるのは、今や容易‥

SPORTS セカンド・オピニオン

直前に迫ったバンクーバー五輪が 今イチ盛り上がらない原因

大会が始まれば、多くの人が日本選手を応援するのだろうが、ひと‥

新着トピックス

保田隆明 大学院発! 経済・金融ニュースの読み方
キリン・サントリー経営統合破談 業界、投資家それぞれの損得
ツイッター+αのつぶやき企業戦略
「つぶやき」で顧客満足度UP!の好循環 デルに学ぶツイッター活用の大原則
元銀行マンの准教授が語る 「腹に落ちる」環境学
高速道路、一部無料化へ――タダより高く、怖いものはない!? 「1000円」と「無料」の大きな違い
プロが教える住宅購入計画
住宅購入の際にかかる意外なおカネ 「諸費用」完全ガイド
inside
業者の“黒字倒産”もありうる FX「信託保全義務化」の衝撃度
inside
医薬品審査の実態公開めぐり 独法改革恐れる厚労省が猛反発
これが気になる!
ワインだけじゃなかった!意外な伏兵「コーヒーポリフェノール」に注目
梶井厚志 コトバの戦略的思考
「井戸の茶碗」
広瀬隆雄 世界投資へのパスポート
ギリシャやスペインの問題は長期化へ。 ユーロ安でほくそ笑むルイヴィトンとBMW
藤井英敏 株式市場サバイバル!
初中級投資家の皆さん、 バーゲンセールを待ちましょう!!
人気のあの街をレポート!
中央線、城南などなど…新築分譲一戸建てからどうぞ
大切なお金どう増やす?
素朴な疑問も高度な技にも丁寧な対応でスキルアップ

最新の連載一覧

すべての連載

特集を見る

Diamond Premium 最新記事 無料会員登録すると全文が読めます

Close-Up Enterprise
暗中模索のウィルコム問題 最後のPHS事業者の末路
本荘修二の実践講座! 社員を動かすウェブ
IT革命で崩れたコミュニケーションの 「お作法」を作り直そう!
山崎元のマネー経済の歩き方
大学生に資産運用をどう教えるか
野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
1人当たり時価総額で10~200倍の開き! 日米企業間のビジネスモデルの圧倒的違い
日本を元気にする企業の条件
神戸のライジングスター! 血液検査でお馴染みのシスメックスが 作り上げた“仕組みビジネス”の凄み
公認会計士・高田直芳 大不況に克つサバイバル経営戦略
“トヨタ黄色信号”はリコール前から点滅!? 株価指標でわかる自動車業界の優勝劣敗
IFRS最前線
リースor購入どっちがおトク!? 煩雑化するリース会計攻略法を探る
インターネット上の“不満の声”
企業に向けられたインターネット上の“不満の声”。うまくさばく秘訣は?
DOL編集部のツイッターを開始
最新記事の話題から編集部の日常まで、24時間つぶやきます。フォローよろしくお願いします。

Business information

著者プロフィール

浜田信郎

1959年、愛媛県生まれ。造船会社で働く設計士。サラリーマンの傍ら、名店酒場を飲み歩く。その成果を綴ったブログ「居酒屋礼賛」は、呑んべいに大人気。著書に『酒場百選』(ちくま文庫)がある。

この連載について

うまい肴でぐいっと呑んでも、2000円出せばお釣りがくる。そんな毎日通いたくなる居酒屋を紹介。これを読んだら、すぐ呑みに行こう!

Recommend 話題の記事

野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
1人当たり時価総額で10~200倍の開き! 日米企業間のビジネスモデルの圧倒的違い
今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ
巷に溢れる悪徳業者を見極めよう! 困らない「葬儀」のイロハを徹底解説
エコカー大戦争!
トヨタや日産の敵?日本企業を惑わす 米新興電気自動車メーカーの本当の実力
はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路
テレクラ通いで反撃準備? 壮絶ないじめと闘う“反骨の営業マン”
イマドキ職場のギャップ解消法
「大卒には絶対負けない!」 なぜ高卒社員は大卒社員に闘争心むき出しなのか
業界別 半年先の景気を読む
次に外資が群がるのは中央アジア!? 世界が注目する「鉱物資源の宝庫」 の実力
経済ジャーナリスト 町田徹の“眼”
それでもボルカールールは必要 「大き過ぎて潰せない」まま放置より良策だ
格差社会の中心で友愛を叫ぶ
“ワケあり”キャバ嬢にアラフォー日雇派遣!貧困の泥沼にはまる女たち
日本を元気にする企業の条件
神戸のライジングスター! 血液検査でお馴染みのシスメックスが 作り上げた“仕組みビジネス”の凄み
IFRS最前線
リースor購入どっちがおトク!? 煩雑化するリース会計攻略法を探る

雑誌定期購読のご案内


詳しくはこちら

特大号・特別定価号を含め、1年間(50冊)市価概算34,500円が、定期購読サービスをご利用いただくと25,000円(送料込み)。9,500円、約13冊分お得です。さらに3年購読なら最大49%OFF。


詳しくはこちら

1冊2,000円が、通常3年購読で1,333円(送料込み)。割引率約33%、およそ12冊分もお得です。
特集によっては、品切れも発生します。定期購読なら買い逃しがありません。


詳しくはこちら

年間12冊を定期購読すると、市販価格8,400円が7,150円(税・送料込み)でお得です。お近くに書店がない場合、または売り切れ等による買い逃しがなく、発売日にお手元へ送料無料でお届けします。
※別冊・臨時増刊号は含みません。


詳しくはこちら

偶数月の1日発売(隔月刊)。1年購読(6冊)すると、市販価格 5,880円→4,700円(税・送料込)で、20%の割引!
※別冊・臨時増刊号は含みません。

お知らせ・ご案内

会員専用ページ開始のお知らせ
7月より一部の記事で、無料会員登録した方だけが全文を読める形に変わりました。詳細はこちらをご覧ください。