これを良いほうに捉えれば「感情が豊かなため、共感力が非常に高い」と言える。たとえば、今までは男性が「あれやっといて」と言えば女性はそれを想像して動く、という阿吽の呼吸のようなものが職場に根付いていたことも、女性の共感力によるものだ。つまり、女性管理職が「感情的になる」ことを特徴の違いとして理解しておけば、冷静に対応できることもあるというわけだ。

 こうして男性の部下が「特徴」として女性上司を認めるだけでなく、女性上司が部下への接し方で気を付けるべき点も当然ある。男性部下の女性上司に対する不満では、「感情的になる」という意見の他には「何を言っているのかわからない」「細かいことに口を出す」「何を目指しているのかわからない」といった意見が挙がった。

「細かいことに口を出す」というのは、まさに女性の特徴と言える。その特徴は、脳科学上の男女の違いであり、「女性はマルチタスクができて、男性は不得意だ」という点で説明が可能だ。たとえば、女性はテレビを見ながら洗濯物をたためるが、多くの男性はどちらかしかできない。こうしたことは、男女の長い歴史のなかで、様々な誤解を生むきっかけになってきた。

 女性の上司が細かいことを言ってくるのは、マルチタスクが得意なため、あれこれ気になるから口うるさくなってしまうのだ。さらに男性は結果を重視するが、女性はプロセスを大事にするので、仕事の過程も気になってしまう。女性上司は、細かいことにまで口を出さずに結果を大事にすることを心がけるべきだろう。

男性部下は女性上司のことを
「義理のお姉さん」だと思うべし!?

 では、女性上司との上手な付き合い方には、正解があるのだろうか。

 実際に女性上司とうまくやっている男性は「自分の義理のお姉さんだと思って付き合えば良い」と語っていたと、太田氏は語る。

 つまり、少しうっとうしいけど、義姉(上司)とうまくやっていれば、義理の両親(さらに上の上司)とも上手くいくということだ。上司と長く付き合っていくことを考えたら、そういった前向きな考え方が功を奏するはずだ。

 そのためには、上司の強みや弱点を正確に理解することが大切だ。部下として、上司の強みを存分に活用する一方で、上司の弱みをさり気なくフォローしてあげることができれば、上司からの評価を得ることもできるだろう。その点は男女関係なく、上司に可愛がられて認められることのほうが、嫌われるよりずっと良いはずだ。さらに上司に対して考えの整理を手伝うコーチングができれば、上司と部下は上手くいくし、お互い成長するし、頼られるし、良いことずくめだと太田氏は語る。