臨床試験を行えば億単位の費用がかかる場合もあるため、企業にとっては、機能性表示食品はトクホに比べて膨大な時間や費用をかけずに「健康に良い商品を消費者にわかりやすく提案」できるものなのです。また消費者にとっては、目、お腹、脳などの部位別の表示やストレス、睡眠などの症状別の表示がされていることで、「自分の健康が気になる部分や目的別に商品を選ぶことができる」というメリットがあり、最近では多くの機能性表示食品を見かけるようになりました。

 しかし、この機能性表示食品も正しく活用していかなければ健康を害することにもつながりかねません。

機能性表示食品のお茶に頼り、逆に太ってしまったKさん

 最近、ダイエットを意識し始めたKさん。少し値段が高い機能性表示食品ですが、健康を意識して機能性表示食品のお茶をランチ時に必ず1本飲むようにしました。飲み始めた商品は、「脂肪の吸収を抑える」機能を謳ったお茶です。この表示は、男性が一番気になる謳い文句ではないでしょうか?

 しかしKさんは、1ヵ月間この習慣を続けたにもかかわらず、なんと2キロも体重が増えてしまいました。その原因は、機能性のあるお茶を飲むことで「好きなものを好きなだけ食べてもよい」という安心感につながってしまい、以前よりも食事量が増えてしまっていたことが、食事カウンセリングからわかりました。

 残念ながらお茶を飲むことで、食べたものが差し引きゼロ、チャラになるわけではありません。機能性表示食品を活用することで、

・軽い運動を心がけるようになった
・体重を意識するようになった
・油ものを控えるようになった

 など健康意識が高まる活用の仕方ができればいいのですが、「健康によいものを取り入れている」という安心感から暴飲暴食に走らないように気をつけましょう。