一方で<統合失調症または身体的な病気>のほか、<専業主婦・主夫または家事手伝い>や<家事・育児をする>なども対象から外されている。

 こうして「家事手伝い」や「主婦」という蓑に隠された引きこもる女性の存在もデータに反映されなかった。そのため、男女比は、「男性」63.3%、「女性」36.7%と、前回とほぼ同様の割合で男性が占め、性別で「セクシュアルマイノリティ」などを想定した男女以外の項目も設けられていなかった。

 また、前回155万人と推計した「ひきこもり親和群」についても、今回は算出しなかった。

 ちなみに、今回は「本人の回答のみで除外できない」「除外することが必須とも言えない」として、「統合失調症」と回答した者も含めた推計56万3000人も併記された。

「40歳以上は厚労省の仕事」
驚くべき内閣府の言い訳

内閣府「ひきこもり実態調査」、40歳以上は無視の杜撰会見する内閣府の担当者(左が石田参事官)
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「少子化による該当年齢人口の減少や統計上の誤差があるため、明らかにひきこもりの数が減少したとは断言できないが、人数的には改善があったように思われる」

 会見した内閣府政策統括官の石田徹参事官(共生社会政策担当)は、そう強調した。

 そこで、前回の調査で「ひきこもり」層に占める割合が23.7%と最も多かった35~39歳層について、どうとらえているのか?を尋ねると、こう答えた。

「そこは、調査対象から外れていますので、正直言ってわかりません」