フィンランドには気軽に売り買いできるシステムがある
フィンランドでは、オンラインで売買しても、たいていは家の近くで取引がおこなわれます。
「Tori.fi」と言う大人気のリサイクルサイトがあります。これは、自分の町を登録したうえで売り買いをするので、モノのやりとりは顔を合わせて「リアル」でおこなえるのです。
服、自転車、陶器、サマーコテージの週単位レンタルや車まで。買い手がいれば、直接家に来てもらって、お金を支払ってモノを引き取ってもらいます。
最近、リサイクル用のフェイスブックグル―プもとても流行っています。これも地域ごとにグループができていて、ローカルであることが信用度を高めています。ローカルだと、買い手も売り手もコミュニティの中で知られているかもしれないから、だましたり、現れなかったりということが起きにくいのです。
また、フィンランドの各地に「フリーマーケットセンター」があります。20~30ユーロで10日ほど小さなブースをレンタルし、そこで自分のモノを売ることができます。好きなようにテーブルを置いてブースをアレンジし、品物用にバーコードの入った値札をもらいます。
このシステムのいいところは、ずっと自分のブースにいる必要がなく、品物を置いたままにして2日に一度くらいのペースでブースを確かめるだけでいいところです。レンタル終了の日に売れたモノの金額を会計係からもらいます。
庭でのセール(ヤードセール)も最高に流行っています。街を歩くと、庭でセールをする看板をよく見かけます。公園でおこなわれるセールに合わせてその地域のヤードセールをする町もあります。
誰かが使ったモノを買う。自分が使ったモノを売る。それが日本以上にあたりまえにおこなわれているのがフィンランドなのです。