今回見ていくのは、著者・作家、政治家、俳優、アスリート、ブロガーなど「個人ブランド」で仕事をしている人のためのファンページ。海外では非常に多く見られるものだ。

 個人ファンページを作る場合、自分のブランドを加速させたいという「積極的な理由」だけでなく「仕方がない理由」がある。

 それは、プロフィールページの友達の数は5000人まで、という上限である。

 たとえば、現在私の友達は3800人。一日20件から30件の友達申請が来るため、このままだとすぐに上限が来てしまい全員を承認することはできない。また、ツイッターのフォロワーと違い、プライバシー設定によって電話番号やメールアドレスなどを公開する場合もあるため、無差別に友達承認できないということもある。

 一方、ファンページであれば承認なしで、誰もがファンになることができる。上限も、セキュリティも、承認の手間も必要ない。

 ということで、名だたるスーパースターからごく普通の人まで、海外で個人ファンページが多いというのは当然の流れなのである。

 現在、個人の名前のファンページで最も多いのがマイケル・ジャクソンの2400万人、次いでレディガガの2300万人。こういったトップクラスになると一日3~5万人ずつ増えている。

 ソーシャルメディアをうまく使うことで知られるレディガガのファンページは、メルマガ登録ができたり、ツアーチケットが買えたり、曲が買えたりなど機能が満載で興味深い。しかしスーパースターを例に出しても、私たち一般人にはあまり参考にはならない。

 そこで、今回紹介するのはビジネスパーソンのファンページ活用事例だ。

 ソーシャルメディアの達人、ベストセラー作家、そして恥ずかしながら私、熊坂仁美の個人ファンページを見ていきたい。