そして一般に航空会社は多大な設備投資費用がかかります。具体的には欧米の航空機メーカーから機体を購入するために、巨額の外貨債務を有しています。人民元が上昇すれば実質ベースで返済金が減る事になり、これが為替差益となって純利益にも影響するでしょう。

中国版バフェットも誕生する!?
内需拡大の波に乗る食品セクター

 内需拡大の波に乗るセクターと言えば、食品セクターも見逃せません。米国では人口が1.5億人だった1950年から今の3億人になるまでの間に、ベビーブーマーと呼ばれる世代の消費が爆発し、一大消費文化が花咲きました。

 この間にP&Gやコカコーラといった銘柄に、配当を得ながら投資を続けてきた人は、資産が何百倍にもなった計算です。ウォーレン・バフェット氏も米国の消費に注目してこれら2銘柄を含む消費銘柄に集中投資し、資産を4兆円にしてきたのです。

 P&Gやマクドナルドが世界中に出て行って売上を増やして行ったのに比べ、中国企業は国内だけでも十分に浸透すれば10億人以上を掴むことができます。今後中国は生産基地から消費基地となります。1人当たりGDPが3000ドルを超えて1万ドルに向かう過程で、最も爆発的にモノが買われます。

 食品企業で大手と言えば、即席麺とペットボトル飲料最大手の康師傅、牛乳の販売トップの蒙牛乳業、ワイン最大手の張裕ワイン、ビール最大手の青島ビール、総合食品最大手・中糧集団傘下の中国食品といったところが挙げられます。これらの企業は、圧倒的なブランド力とシェアを既に築いており、各分野の勝ち組はある程度固まっていると思います。

市場としては世界3位へ
急成長を遂げる製薬業界

 有望ということであれば、製薬業界も非常に有望です。調査会社のIMSによると、昨年の中国製薬市場全体の規模は2439億元であり、2005年から年平均22.8%増ペースで成長してきたことになります。今後もそれを上回るペースで成長が続き、2014年の市場規模は6913億元となる見込みです。