
戸松信博
最終回
9回にわたり中国の注目企業をご紹介してきましたが、今回は最終回として、いままでに取り上げた以外の優良セクターや企業を見てみたいと思います。中国には、まだまだ面白いセクターや企業がたくさんあります。

第9回
世界の銀行上位行の時価総額を比較すると、20兆円を超える工商銀行を筆頭に、トップ5のうち4行が今や中国の銀行という時代になりました。また、まだまだ普及率の低い生命保険業界も伸びしろが大きく、要注目です。

第8回
日本では中国の不動産市場の過熱ぶりが伝えられ、よくバブルなのではないか?との懸念が取りざたされます。では、実際の所はどうなのでしょうか? 2010年夏に上海に視察に行った時の状況をお話ししたいと思います。

第7回
国際的に石油需給が締まっていくなか、世界中で最も消費量が拡大する中国は、原油確保に躍起にならざるを得ません。中国は国策として3大石油会社を成長させ、油田の開発や買収を行っていく必要があります。

第6回
中国の株式市場には鉱物関連株が多数上場しています。中国政府の意向としては、これらの資源関連株を上場させ、業績を拡大させて、株式市場で資金調達をして世界の資源を買収させていこうという狙いがあると思います。

第5回
2010年上半期、中国のインターネットユーザー数は4.2億人で、世界1位です。しかし、インターネット普及率でみると31.8%でしかありません。先進国の70%以上の普及率と比べると、まだまだ大きな成長余地を秘めています。

第4回
中国は国土が広く、固定電話の電話網を拡げることが困難でした。そこへ携帯普及の波が押し寄せ、結果として携帯大国となっています。現在は世界最大のモバイル市場で、8億人の携帯電話ユーザーを保有しています。

第3回
日本では海爾(ハイアール)などの家電メーカーが有名ですので、中国でもさぞかし家電市場は活況だと思う方も多いかもしれません。しかし、都市部では、既に家電市場は飽和状態となっています。

第2回
中国の1人当たりGDPは2008年に3000ドルを超えました。他国の発展過程をみる限り、3000ドルを超えた後、消費が爆発的に拡大して、1人当たりGDPが一気に1万ドルへと駆け上がるまで、高成長が続く傾向が強いようです。

第1回
中国の自動車販売台数は2006年に日本を抜いて世界2位に、2009年には米国を抜き世界最大の自動車販売・生産国となりました。2009年は日本の3倍規模までになっています。しかし自動車市場の拡大はこれからが本番だと思います。
