今年も残すところあとわずか。予想以上の盛り上がりを見せたW杯や記録的な猛暑、タバコの大幅な増税…。さまざまな話題の中、人々の消費行動に変化はあったのだろうか。

 アサヒビールが運営する「ハピ研」は、全国の20歳以上の男女1056人を対象に、今年の消費活動に関する調査を行った(インターネット調べ)。

夏の猛暑による支出増の一方で、
お弁当などで節約に励む人も

 世帯所得の平均額が過去20年間で最低となるなど、明るい兆しの見えない日本経済。各家庭の支出に変化はあったのだろうか。

 アンケート結果では、「増えた」(かなり増えた=15.7%、ちょっと増えた=24.2%)が「減った」(かなり減った=8.5%、ちょっと減った=14.6%)を上回り、約4割という結果に。

「増えた」と答えた人の中には、「家族が増え、子ども関係の教育費や衣食費などが増えた」(30代女性)というように、家庭内の状況が変わったことによる回答のほか、「夏の猛暑の影響による電気代の増加、及び、それに伴う野菜などの高騰で」(50代男性)と、今年の猛暑を反映する回答もあった。

「減った」という人の中には、「弁当を持って行くようになり、外食しなくなった」(30代女性)と、景気低迷の中で節約に励んだという声が、また、「あまり変わらない」(37%)と答えた人の中にも、「たばこ代は減ったが、お菓子代が増えた」(60代男性)と世情を反映した声があった。

「今年一番の買い物」はやっぱり…

 今年一番高い買い物はいくらだったかを聞いたところ、もっとも多かったのは「10~20万円」(23.5%)。続いて「5~10万円」(約20%)、「5万円未満」(約16%)となった。

 それでは、具体的にどんな商品を購入したのか。「これと言って高いものは買っていない」と答えた人をのぞく996人に聞いたところ、最も多かったのは「地デジTV(3D、プラズマなど)」(23.9%)。来年7月のアナログ放送終了が迫っているだけに納得の結果だ。「地デジ対応・HDD搭載の薄型テレビを購入。アナログ対応のテレビを使っていたので、以前より画面が大きくきれいになって満足している」(20代女性)という回答以外にも、家電エコポイント制度の半減を前にして「11月に最後のお得に釣られて、40型をもう1台購入した」(40代女性)という声も。

 以下、「パソコン・周辺機器」(9.2%)、「クルマ」(7.3%)、「エアコン」(4.6%)、「冷蔵庫」(4.5%)と続いた。

 高額商品を購入決定した理由は、「今まで使っていたものが故障・壊れて仕方なく」(23.8%)と答えた人がもっとも多かったが、僅差で続いたのは「エコポイント・エコ減税を利用して」(22.5%)。購入商品は、エコポイント制度を使える家電や、エコカー補助金・減税があったクルマが5位以内を独占し、エコ関連の景気対策が功を奏した結果に。

 アナログ放送の終了・エコポイントに加え、W杯と猛暑の後押しで家電製品に“ツキ”のあった2010年だった。

(プレスラボ 小川たまか)