新興国でワールドカップの開催が決まると、大規模なインフラ整備が行なわれるため、経済成長→株価上昇となりやすい。18年はロシア、22年はカタールでの開催が決まった。現地の盛り上がりはどうだろう。

鉄道や空港などインフラの整備や
ホテル建設で経済成長が期待できる!

 「ロシア市民は思ったより冷ややかで、税負担が増すという声も。現地投資銀行は高速鉄道網の拡充やホテル建設など計200億ドルの関連投資を見込んでいます」(大和証券グループ本社モスクワ駐在事務所・谷本帝央さん)

カタールに投資をするならファンドを買おう!

 「カタール開催はイスラムをアピールする好機と、アラブ諸国全体が歓迎しています。経済的な恩恵はバーレーンやドバイ、アブダビにも及ぶでしょう」(大和証券キャピタルマーケッツ、ドバイ支店長・北畑道雄さん)

 特にカタールは資金が潤沢で、太陽光発電で施設を丸ごと冷房するスタジアム建設など、度肝を抜く事業計画が発表されている。交通システムなどで日本企業が実績を上げている市場でもあり、関連銘柄探しも楽しくなりそうだ。

(文/渡辺一朗)