中国人客の“爆買いバブル”の終焉に、地方店の不振と苦戦が続く百貨店業界。高島屋の木本茂社長に生き残りの道を聞いた。

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──インバウンド需要の失速が指摘されています。

 われわれの上半期の免税売上高は、前年同期比6%増の152億円でした。ただ、当初は年17%の伸びを見込んでいたので、通期計画の350億円は、314億円へと下方修正しました。

 インバウンド消費は、消耗品へとシフトしています。上半期の152億円の内訳を見てみると、衣類・宝飾などの一般品は100億円で、前年同期比16%のマイナスでした。一方で、化粧品を中心とする消耗品は52億円で、業界平均の同50%の伸びを上回り、同120%増と急成長しました。

 国別では中国本土からの客が65%を占め、前年同期比で21%増えており、まだまだ中国人の消費意欲は衰えていないとみています。

──そうした中国人の集客のためにどんな工夫をしているのですか。

 中国最大手のオンライン旅行予約会社、シートリップと2月に提携し、旅行者に対する割引サービスを始めました。