分家による枝分かれ
家と家のつながり

成毛 あと、老舗企業は、企業内のある部署を別会社として独立させるようなこともしてきていますよね。有名どころでは、古河鉱業の電線部門が古河電工になり、その電気機械部門がシーメンスと提携しで富士電機になり、ですから富士電機のフは古河のフでジはシーメンス(ドイツ語読みではジーメンス)のジというのはさておいても、その富士電機の通信部門が富士通になり、そのロボット部門がファナックになるという分家を遂げています。

おくだ 市川猿之助さんの家は、市川團十郎さんの家の分家ですが、いかにも革新派が枝分かれしたという印象です。でもそれでいて、口上の際の裃やまげなどに、市川宗家の流れを汲んでいるところが見えます。

成毛 逆に家と家がつながることもありますよね。よく役者さんは「踊りは〇〇のおじさまに教わりました」などと言いますが、実際に血縁関係があることも少なくありません。

おくだ もともとは別に参入したものですが、今はその印象が強いかもしれませんね。

成毛 五代目尾上菊之助さんは二代目中村吉右衛門さんの娘さんと結婚したので、生まれた子どもは、おじいさんがふたりとも人間国宝ということになります。初舞台が実に楽しみです。