普段、相手への気遣いもあって、自己主張をおさえたり、ワガママにみられないように発言に注意したりする人はいます。ただ、メールの対応も同じくしてしまうと、とんだ弊害になることがあるのです。新刊『モテるメール術』から、主語の違いだけで言いたいことがきちんと伝わる方法を紹介します。

モテる人は主語が「I」。モテない人は主語が「YOU」

同じことを言っているつもりなのに、
なんで他の人だと反応がいいの?

 短いメールでも、好感のもてるメールとそうでないメールがあります。それを簡単に見分ける方法はいたってシンプル。

文章の主語が「私」なのか「あなた」なのかがポイントです。

 自分を主語にすると自己主張が強いと思われたり、ワガママに見られてしまわないかと心配したりする方もいるでしょう。でも、メールで見てみると、同じことを言っているつもりでも、どちらを主語にするかでずいぶんと印象が異なります。

「(あなたは)どうして遅刻するの?」
「(私は)あなたが遅刻するのがイヤ」

「(あなたは)何で最近構ってくれないの?」
「(私は)あなたが最近構ってくれないので寂しい」


 いかがですか?「私」が主語になっている場合は相手の気持ちがスッと伝わってきますが、「あなた」が主語になっている場合、詰問されているように感じませんか?

 最近、熟年離婚が増えていますよね。私も仕事で離婚歴のある方とお会いすることが多いのですが、離婚してしまうカップルに頻出するフレーズが、この「YOUが主語」の文なのです。

「どうして(あなたは)気遣いができないの?」
「どうして(あなたは)片付けられないの?」


 素直に「(私は)あなたに気を使ってほしい」「(私は)あなたが片付けてくれたら助かる」と伝えればすむ話なのです。