LEXUSが永らく待たれていた大型セダン、LSの新型をついに公開した。5世代目となる新型LSはまずLS500が登場。「GA-L」と呼ばれる新世代のプラットフォームに、新開発のツインターボの3.5リッターV6エンジンを搭載する。
全長5.2メートルを超える新型LS。ゆるやかに傾斜するリアクォーターピラーで「これまでの4ドアセダンとは一線を画す斬新なクーペシルエット」とLEXUSではプレスリリースで謳う。
3445ccのV型6気筒エンジンは、310kW(421ps)の最高出力と600Nmという大きな最大トルクを発生。これに「ダイレクトシフト」と名づけられた10段オートマチック変速機が組み合わせられる。
走りの面では「爽快な加速フィーリング」(プレスリリース)を目指したという。先進技術をサスペンションシステムやステアリングシステムに組みこんだビークルダイナミクスインテグレーテッドマネージメントなどが採用されているのだ。
予防安全技術としては「世界で初めて」を謳う自動操舵で衝突回避支援するプリクラッシュセーフティシステムの導入が注目に値する。たとえば歩行者が前方で飛び出してきた場合などに作動するシステムだ。
「カメラとミリ波レーダーの情報に基づき自動でブレーキをかけ、ブレーキだけでは回避できないとシステムが判断した場合、車線内の回避スペースを見つけて自動的に操舵制御し、歩行者との衝突回避を支援する」とLEXUSでは説明している。
ほかにも水素を燃料とする燃料電池仕様の追加も噂されており、新しい時代の高級車としての提案をどれだけ見せてくれるかが楽しみだ。新型LS、日本発売は「2017年度中」とLexus Internationalではしている。