ほんの一瞬と思いきや、10秒あればちょっとした会話ができてしまう。たった10秒で、どんなやりとりが可能だろうか。
雑談は10秒で十分
雑談は10秒で十分なのです。
まずは雑談の基本の「き」として、「10秒の雑談」を身につけましょう。
10秒で雑談という話をすると、「それだけ?そんなに短い時間じゃ何も話せないんじゃないの」と疑問に思う人も少なくないでしょう。しかし「10秒雑談」の機会は思っている以上に訪れます。
さっそく、具体的なシチュエーションで見てみましょう。
ゴミ出しでマンションの管理人さんに会って交わすこんな会話、
「おはようございます。あれ、誰か引っ越しですか」
「3階の○○さんが」
「へえ、寂しくなりますね」
「そうですね」――これで約10秒。
スーパーで顔を合わせたご近所さんとのこんな会話、
「あら、○○さんもお買い物?」
「ええ、息子が友達連れてくるっていうから、あわてて」
「急に言われると困っちゃうわね」
「そうなのよ、じゃあお先に」――これで約10秒。
オフィスの階段の踊り場でばったり顔を合わせた同僚と交わすこんな会話、
「先週ゴルフだったんだって」
「大雨で散々だったけどな」
「今度、行こうぜ」
「ああ連絡する」――これで約10秒。
チャイムが鳴って授業が始まる寸前、隣の席の友人とのこんな会話、
「おはよう、今日はいつもより電車が混んでいたね」
「信号故障で電車遅れていたみたいだよ」
「だからあんなに混んでいたんだ~」
「朝から大変だったね、あ、先生来た!」
みなさんの毎日にも、こうしたすれ違いざまのやりとりは、しょっちゅうあるのではないでしょうか。
誰もが普段から、たったの10秒で雑談を交わしているのです。