「本社の社員は現場を知らない」「役員は現場のことをわかっていない」――皆さんはこうした不満の声を耳にしたことがありませんか?

 「本社の社員は現場を知らない」
 「役員は現場のことをわかっていない」
 「部長は現場の状況を知らずに決めてしまう」

 企業で働いていると、こんな声が聞こえてくることがあります。皆さんもそんな声を耳にしたことはありませんか?

「本社」と「支社」、「経営層」と「社員」というように、環境や立場が異なる場合、ちょっとしたことであっても、うまく通じなかったり、わかり合えなかったりすることが多々あります。

一流のリーダーは
現場の社員の声を大切にする

 一流のリーダーは、現場の社員の声をとても大切にします。たとえ本社から遠く離れていたとしても、まるで同じ場所で働いているかのようにいつも気にかけています。

 今、現場で何が起きているのか。
 今、現場の課題は何なのか。

 そういった点について、一流のリーダーはいち早く知りたいと思うのです。

 ここで、ある偉業を達成することができたリーダーの例をご紹介しましょう。

 誰もが驚く偉業を達成することができたのは、「現場のナマの声を聞く」ことを徹底的に行ったからでした。

 ある時、某企業で、マーケットシェアで先行されているライバルのA社を「1年後に追い抜かす」という具体的な数値目標が掲げられました。