2016年はとにかく不倫の話題が目立つ1年だった。不倫というと、とにかく当事者やその配偶者だけが注目されるが、実際にはその親や兄弟までも巻き込んだ騒動となることがある。タレントの不倫騒動を目にし、中には他人事だと思えなかった人もいるだろう。実際に「家族の不倫」に巻き込まれてしまった人たちに、その苦悩を聞いた。(取材・文/鎌田和歌、編集協力/プレスラボ)
巻き込まれた家族の
言うに言えない苦悩
「センテンススプリング」の活躍もあり、不倫報道の目立った2016年。ワイドショーをあまり見ない人でも、不倫が報じられた有名人の名前を5人ぐらいはパッと数えられるのではないだろうか。今年に入ってからも、早速"愛妻家"芸人の不倫が報じられている。
週刊誌などで不倫が報道される際、当然のことながらその主役は不倫カップルである。その2人の出会いや逢瀬の方法、ときには交わしたメールなどが密会写真とともにセンセーショナルに報じられる。報道された有名人は会見やFAXなどで謝罪するのが定石となっている。
不倫した人の配偶者がメディアの記事で触れられる場合もあるし、特に配偶者も有名人の場合はそれが顕著だ。ときには、なぜか配偶者が会見で「自分も至らない部分があった」と謝罪を行うことすらある。
ところで、不倫という行為を行ってしまった人には家族がいるが、それは本人の配偶者だけではない。親や兄弟、そして義親や義兄弟たちとの家族関係がある。ひとたび不倫が明らかになると、結婚をしている以上、夫婦2人だけの問題では終わらないことがある。
こういった家族の一大事が起こったとき、不倫した者への怒りだけではなく、複雑な心境が渦巻くことがあるようだ。
今回はこうした、家族の不倫に巻き込まれてしまった人たちの、言うに言えない苦悩を取り上げてみたい。