2017年の幕が開けて「今年こそ、夢をかなえたい!」「人生を変えたい!」と考えている人は多いでしょう。「でも、なかなか実現できない……」という人が多いのも現実です。なぜ、夢や目標が実現しないのでしょうか?実は、人が抱いている夢や目標は、多くの場合、満たされない感情が作りだした「ニセの願望」であることが多いのです。本連載では、人気のプロコーチ堀江信宏氏の最新刊『人生の悩みが消える自問力』(ダイヤモンド社、1月27日発売)の内容をもとに、あなたの「本当の望み」をかなえるための自問自答の技術について、紹介いたします。

自分に「いい質問」を投げかけ、悩みを解消する糸口を探す

プライマリー・クエスチョンというのは、前回も言いましたが、頭の中で自分が自分に問いかける最初の質問のことです。

 すでに述べたように、人は1日に3万回も4万回も自分に質問を投げかけ、自分自身と対話しています。

 でも、ふだん私たちは、とくにそれを意識してはいません。すべては脳の中で自動的に行なわれていることだからです。

 ですから、それをコントロールしようと思っても、なかなか簡単ではありません。日ごろ、自分がどんな対話をしているかなど、記録しているわけもないので、ムリもありません。

 しかし、強い目的意識を持てば、プライマリー・クエスチョンや自問自答の質は変えることができます。

 私たちが、普段どんなプライマリー・クエスチョンを自分に発し、どんな自問自答をしていたとしても、意識して自分と対話し続けさえすれば、自分の選択や行動を変えることはできます。

 自分の中のもう一人の自分が「こんな難しい仕事、あきらめちゃえ」という結論をくだしたとしても、私たちは意識を切り替えて「いや、これに取り組むことは自分の成長につながるから、大変だけど、やってみよう!」と前に一歩を踏み出すことができます。

 つまり「意識して自分に対して投げかける質問」と「意識して繰り返す自問自答の質」を変えることで、私たちは自分の人生をいい方向にコントロールすることができるのです。