効果的な自問自答の方法は、誰にでも使いこなせる

 連載の1回目で述べた、私の自問自答を思い出してみてください。

 私にガンという、ある意味、生死のかかった究極ともいえる問題が起こりました。

 正直、「もしかして、自分は死ぬんじゃないだろうか?」という一抹の恐怖や不安が一瞬、頭をよぎったのは事実です。

 けれどもコーチングを学んでいた私は、すぐに的確な質問を自分に投げかけ、自問自答することで「今、自分がすべきこと」を見つけだし、具体的な解決策に向けて動きだしたのです。

 私自身は、とくに心の強い人間ではありません。

 ただ、たまたま、コーチングを学んでいたので、自分に的確な質問を投げかけることで、解決の糸口を見つけようと考えたのです。

 効果的な自問自答の方法は、やり方さえわかれば、誰にでも使いこなせます。

 いい自問自答を繰り返し、問題を解決したり、成功体験を重ねていくことで、潜在的なプライマリー・クエスチョンや自問自答の質も、だんだんいいものに変わっていきます。

 これから述べる方法は、あなた自身を「うまくいく人」につくり変える方法であり、つねに自信を持ち、願望を実現できる「なりたい自分」になるための方法でもあるのです。