クシュシトフ・ゴンチャシさんはポーランド第2の都市・クラクフの出身で現在は東京・渋谷に在住

観光で訪れた日本を気に入る外国人は少なくない。しかし、日本が大好きだからここに住みたい、そのために会社まで立ち上げてしまうという人はそう多くないだろう。好きな国で好きな仕事をして刺激的な毎日を送る――そんな羨ましいことを実践しているポーランド人青年がいる。クシュシトフ・ゴンチャシさん31歳。ポーランド第2の都市・クラクフの出身で現在は東京・渋谷に在住している。いったい日本のどこに惹かれたのか?(ライター ミハシヤ)

路上に立ち並ぶ自動販売機
でも誰も買ってない!?

「自分にとって、日本はすべてが新鮮で驚きに満ちている」と語るゴンチャシさん。

 最初に日本に来たのは2009年。観光で2週間ほど滞在した。わざわざ観光地まで行かなくても、宿泊していた新宿のホテル近辺を散歩するだけでも「いろんな発見があり、面白かった」という。

 例えば、路上に設置されている自動販売機。

「ほとんどすべての通りに自動販売機があるというのも驚きだったけど、買っている人を全く見かけないということにもびっくり。なんで?と思いました(笑)」

 言われてみれば確かに、自動販売機で飲み物を買う人なんてほとんど見ない。日本人にとってはもはや風景の一部と化しているので気にも留めないが、外国人にはすごくミステリアスに映ったらしい。

 治安がよくて人が親切、食べ物もおいしい。さらに外国人からするとナゾなこともいっぱいあるワンダーランド日本の魅力にすっかりはまリ、ぜひまた訪れたいと思った。