ビジネスシーンで考えてみることにしましょう。ある自社製品について二人の人が語り合っているとします。Aさんは製品セールス、Bさんは製品マーケティングだとします。

A:「この製品のデザイン、すごく気に入ってるんだよね~~!めちゃめちゃいいと思わない?」
B:「思う思う!もちろんデザインもいいし、価格も手ごろだし。絶対に売れるよね!」
A:「そうだね、これならセールスとしても自信をもってお客さんに勧められる。実際自分がユーザーになっても必ず選ぶと思うな」
B:「おー、それはいいね。じゃ、ユーザー視点での感想を聞かせてくれる?マーケティングメッセージで使わせてもらうからさ」

 こんな感じで、万事スムーズですね(笑)。では、2の「自分とは違うけど許容範囲」を見てみましょう。

A:「この製品のデザイン、すごく気に入ってるんだよね~~!めちゃめちゃいいと思わない?」
B:「へー、Aさんはこのデザイン好きなんだ。ボクはそこまでデザインには惹かれなかったんだけど、このクオリティでこの値段なら、十分な競争力があるって思うな」
A:「そっか、Bさん好みではないんだね。まぁ、デザインは人によって受け取り方があるもんね。ボクはむしろ値段はやや高めかなって思ってたんだ。でも、マーケットで強みが出せるポイントがいくつかあるっていいことだね!」
B:「そうそう、人によって購買につながる決定打は違うからね。そう考えると、多面的に魅力があるって言えるかもね」

 これまた会話としてはいい感じで盛り上がっています。自分と違う考え方があっても「なるほどその視点はなかった」という感じで受け止めることができれば、意見交換としては健全に進めることができますね。

 では、3「自分と違う・許容できない」の領域です。もう書く前から展開がわかってきそうですね(苦笑)。

A:「この製品のデザイン、すごく気に入ってるんだよね~~!めちゃめちゃいいと思わない?」
B:「はぁ?!何言っちゃってるの?このデザイン、うちの会社のセンスを疑うんだけど!まさかデザインがいいなんて言う輩がいるなんて思わなかったよ!いまこの製品出すなら、デザインはもっと洗練されているべきでしょ。まぁ、この値段なら売れなくもないかなと思うけど」
A:「お前、どこに目がついてんの?このデザインがだめなら、この世の同じカテゴリの製品は全部ゴミでしょ!おまけに、この値段はセールス的には致命傷だよ!このカテゴリは競争厳しいんだから、もっと安く出すべきなんだよ!」
B:「ほんとに前から思ってたけど君はセンスないねぇ。このデザインがいいなんていうプロは誰もいないよ。だからセールスの成績がいつまでたってもよくならないんじゃないの?」
A:「ふざけんなよ!誰もいないってデータでもあるのかよ!マーケのくせに適当なこと言うなよ!」
B:「なんだとっ」(以下略)

 あとはお二人で盛り上がっていただくとして、我々は先に進みましょう。