デートの相手が遅刻したときに、怒りが湧く時と、湧かない時があるのはなぜでしょうか?

 皆さん、こんにちは。澤です。

 2017年もよろしくお願いします。

 今年最初の記事は、昨年最後に扱ったテーマ「アンガーマネジメント」の続きをお送りします。

 前回は怒りが連鎖するということと、メカニズムがあることをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 「あぁ、自分の職場のことだ…」
 「若いころ言われたのを思い出して、またなんとなくムカ~ってしました」
 「つい先日の出来事にそっくりすぎて辛い」

 上記のような感想を持った方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。まさに怒りというのは普段の生活のそこかしこに存在しており、その力たるや強大なものがあります。

 今まさに上映中の「スター・ウォーズ ローグ・ワン」の中で登場する「フォース」という不思議な力も、怒りに任せて使うことによって、強大な力(それも破滅へとつながる方向の力)を持つことが語られています。アンガーマネジメント的観点でスター・ウォーズシリーズを見ると、なかなか新しい発見があります(笑)。

 怒りが持つ力を印象付けるエピソードもあります。

 ある百貨店では、店員さんがお客様とどのような会話をしているのか調べる活動をしました。とはいえ、店先でスマホやタブレットで入力すると、「遊んでいる」とみられてしまうリスクがあります。そのため、必然的に業務終了後にまとめてバックヤードで入力することになります。

 結果がどうなったかというと、入力される内容はお客様から怒られた、というコメントばかりになったそうです。もちろん他にもたくさんの会話がなされていたはずなのですが、とにかく印象に残りやすいのは、やはり怒りに乗せて発せられた言葉なのですね。それくらい、怒りというのは人の心に訴えかけるパワーを持っているのです。

 さて、今回は怒りのメカニズムについて紹介したいと思います。