街頭募金や店頭、クリック募金や電話募金など、さまざまな方法で募金活動が繰り広げられている中、「リビングくらしHOW研究所」が既婚女性535人に対し、募金額などを聞くアンケートを行った。一家の家計を預かる主婦たちは、どのくらいの額を募金に当てたのだろうか。

 アンケートはサンケイリビング新聞社が運営するウェブサイト「えるこみ」会員へのメール告知によるウェブ調査。調査期間は3月31日~4月3日。集計対象者は既婚女性535人(平均45.4歳/専業主婦62.1%、パート・アルバイト23.6%、フルタイム勤務11.6%、その他2.8%)。

8割以上の主婦に広がる募金への意欲
1人ひとりがするべき募金額はいくら?

 まず、「東日本大震災の被災者に義援金(支援金)を送りましたか?」と聞いたところ、「おくった」と答えた人は61.2%。「今後予定している」(21.0%)人と合わせると、約8割にのぼる。「今まで災害被災者に義援金・支援金を送った経験」を聞いた質問に対しては「よくあった」(11.8%)「何回かあった」(47.7%)と約6割で、これまで募金に消極的だった層も今回の震災では募金を考えていると言える。

 すでに義援金を送った人を対象にその額を聞いたところ、平均金額は1万1241円。最も割合が多かったのは「1000~3000円未満」(27.7%)だが、「5000円~1万円未満」「1万円~3万円未満」が各19%、「3万円以上」も5.9%に上り、平均を押し上げるかたちとなった。

 同時に「ごく一般の家庭では、この程度が平均的な義援・支援金の金額ではないか」と感じる金額を聞いたところ、平均は6490円。同社では「実際に送った金額の方が高く、今回はがんばって『平均的と思うより多め』に協力している人も多いようだ」と分析している。