数字が苦手な人はどうすればいいのか?
数字にこだわるのにはもちろん理由があります。人は物事を考えるとき、数字を使わないとつい曖昧な思考で発想してしまい、結果が中途半端になってしまいがちだからです。つまり、人は数字がないと考えられない生き物なのです。
だから、ソフトバンクではとことん数字で考えることを大切にしています。
「ソフトバンクの社員は優秀だから、そんな仕事ができるんだろう」
そう思う人もいるかもしれません。
もちろん最初から数字に強い人もいますが、それはほんの一部。もともとは数字が苦手な人が大半です。特に文系出身の社員の場合、数字に弱いのは珍しいことではありません。
そんな人でも、ソフトバンクで高速PDCAを回して仕事をするうちに、自然と数字への感覚が鋭くなっていきます。
「明日の売上を今日よりも10%増やすためにはどうすればいいか」
「来月までに、顧客獲得数を月平均で100件増やすためには、どこを改善すべきか」
「お客さまからのクレームを、4週間後までに30%減らすにはどうすればいいか」
こうした数字と向き合う習慣があるから数字にも強くなるのです。
結局のところ、数字のセンスは持って生まれた才能ではなく、日常的に数字を意識しながら仕事をしているかどうかにかかっている、というのが私の経験です。