(Kisou Kubota)京都大学名誉教授、医学博士。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。1932年、大阪生まれ。著書に、『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』『あなたの脳が9割変わる! 超「朝活」法』(以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
指示を見たサルは、食べるリンゴの場所を覚えていなければならない。つまり、前頭前野の「短期記憶」の働きを使っているのです。
多くの前頭前野ニューロンの反応は、視覚指示があると、見たリンゴに応じて電気活動が出てきて、その活動が続き、5秒たつ頃に、リンゴに手を出す指令を出す電気活動がさらに加わってくる。すると、サルは実際に手を出して、食べていいリンゴを食べる。指示後の電気活動は、食べるべきリンゴの場所によって決まってくるのです。
私が発表したこと
このような前頭前野の神経細胞は、短期記憶ができるようにしているのです。
これは、「サルの前頭前野の神経細胞は場所の記憶を持ち続けられる」ことが数ニューロンの解析でわかったのではなく、私が1971年と1974年に発表したことです。
すでにそこまでわかっているのです。
私は、サルの前頭前野には視覚刺激の場所を記憶して、それに応じて運動を起こしているニューロンがあることを示して、そのようなニューロンを「視覚・運動ニューロン(visuo-kinetic Neuron)」と呼んだらいいのではないかと提案したのです。
このニューロンには、リンゴの個数情報は含んでいません。食べていいリンゴのある場所を覚えておいて、手を出す指令を出しているのです。
京都大学名誉教授、医学博士。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。1932年、大阪生まれ。著書に、『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』『あなたの脳が9割変わる! 超「朝活」法』 (以上、ダイヤモンド社)、『新版 赤ちゃんの脳を育む本』『2~3才からの脳を育む本』(以上、主婦の友社)、『天才脳をつくる0歳教育』『天才脳を育てる1歳教育』『天才脳を伸ばす2歳教育』『天才脳をきたえる3・4・5歳教育』(以上、大和書房)などベスト&ロングセラー多数
1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた“0歳から働きかける”久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。累計38万部突破のシリーズ『0歳からみるみる賢くなる55の心得』『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』(以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評
【脳研工房HP】 http://www.umanma.co.jp/