メンズブラメーカーも登場
ブラ男の動機あれこれ

タカトシさんのブラ着用は、奥さん公認。ブラ男になって以降、いい具合に女性的な性格や感性が引き出されてきたのだという。

「僕は『女性用の女性下着派』ですが、最近は、『メンズブラ派』の人もいますね。僕がブラをつけ始めたときに、メンズブラがあれば、そっちに行っていたかも……」

 かつて男性が身に着ける「メンズブラ」といえば、インターネット下着販売サイト・WishRoomしかその名を聞かなかった。だが最近では、いくつかメンズブラを手掛けるメーカーも出てきた。いずれもインターネットでしか販路を持たないメーカーである。

 このメンズブラを愛用する男性(43)は、「(ブラを着けた際の)さらしを巻く感覚の心地良さを求めているので、可愛らしさは求めていない」と話す。

 この動きを、国内外の女性用下着メーカーはどう見ているのか。国内外の主要メーカーいくつかに問い合わせたが概ね次の回答で一致していた。

「現状では市場規模が小さいと思われる男性用ブラ・ショーツの開発は考えていません」

 もし大手女性用下着メーカーが、男性用ブラ・ショーツを手掛けるとなると、男性の体型に合わせた「型(パターン)」づくりが必要となり、市場に出る際、「とても高額なものになってしまう」(国内大手女性下着メーカー広報)という。なので国内外の女性下着メーカーが「男性用ブラ」「男性用ショーツ」を手掛けることは、「当面はないと見ている」(同)。

 今、深く静かに社会現象化しているこの“ブラ男”だが、そんな彼らにはいくつかの「グループ」が存在するのだそうだ。

 まずひとつはタカトシさんに見られる「男性として、ただ女性用下着を身に着ける」というもの。これは女性用下着の心地よさをこよなく愛する人たちである。メンズブラを愛用する人もここに含まれる。

 そしてもうひとつが、本来は女装趣味だが、女装姿での通勤、日常生活が困難なことから下着のみ「女性用」を用いているという人たちだ。

 ここに最近、新たなるグループが登場したという。タカトシさんに解説してもらった。

「性感を得る目的で女性用下着を身に着けるグループです。彼らが愛用するのは『ヌーブラ』。外すとき乳首への刺激、開放感がタマラナイという話は聞きます。実は、僕も今、ハマっています」