男社会の永田町へのリベンジ
狙うは未来の総理大臣か!?

――小池知事の敵とは誰ですか?

すずき・てつお/1958年生まれ。早稲田大学法学部卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ報道センター政治部、日本BS放送報道局長などを経て、2013年6月からフリージャーナリストとして活動。

 小池さんは今回の予算案の中に、これまで都議会公明党が強く要請してきた私立高校無償化を盛り込みました。これには2つの意味があって、ひとつは小池さんが(都議会自民党と連立を組む)都議会公明党にラブコールを送ったということ。もうひとつは、都議会自民党の“聖域”に切り込んだことです。

 これまで都議会自民党は私立高校への補助を増やすなどと主張して、私学に関係する父母や教育関係者などから票を集めてきたのに、小池さんの“無償化”はそのさらに上をいくものでした。つまり、小池さんはこれから都政を運営して行くうえで都議会で多数派を形成しなきゃならない。公明党を味方につけ、最大会派で影響力の大きい自民党を潰す気なのです。

――小池知事が、都知事としてやろうとしていることは?

 小池さんは国会議員時代、色々改革を進めようとしたのですが、永田町は完全な男社会で相手にされませんでした。「国政はこんなにレベルが低いんかい!」と見限った彼女は、次の手段として都知事になろうと決めたのです。

 日本のGDPの5分の1を占める首都・東京都の知事になって議会で多数派を獲れば、東京から日本全体を変えることができます。いわばこれは彼女の“国政へのリベンジ”。そして、もし、世論が盛り上がり、政局となって小池さんが国政の場にという流れができれば、そのときは国政政党なり、そちらにシフトして行く可能性はゼロではないでしょう。

――小池知事が最終的に狙っているポストは総理大臣ということですか?

 前に僕はテレビの単独インタビューで小池都知事に「総理を目指しますか?」と聞いたことがあります。そのとき彼女は「私は都知事ですよ?(笑)」ときっぱり否定しつつも「ただそれは国民が決めることですから……」と付け加えました。世論からの待望論が起これば、小池さんが総理の座を狙う可能性は十分ありえます。