Karolina Styczyńska(カロリーナ・スティチンスカ※) ポーランドの首都・ワルシャワ出身。山梨学院大学経営情報学部卒業。現在は同大学大学院に在学中。甲府大使にも任命されている。2015年に外国人で初めてとなる女流3級の資格を獲得。2017年2月に女流2級に昇級し、正式な女流棋士となる(※将棋連盟のサイトなどにはカロリーナ・ステチェンスカとなっているが、スティチンスカの方がよりポーランド語の発音に近い)

「日本のチェス(将棋)には独自のルールがあるのだろうと想像したんです」

 そこでインターネットで将棋について調べ、ますます興味が湧いてきたという。

「ルールはシンプルなのに一筋縄ではいかない難しさがあり、勝負はダイナミック。チェスより面白いと思いました」

 日本文化とのつながりを感じられるのも気に入ったという「日本の文化はかっこいいと思っているポーランド人って結構多いんですよ」とカロリーナさん。

毎日4~5時間は熱中するほど
将棋の楽しさにはまった

 インターネットの将棋対戦サイト「81Dojo」に参戦するようになってからは、ますます将棋にのめりこんだ。当時はまだ16歳で、学校から帰ると毎日、ゲームに熱中した。

「とにかく面白くて。気がつくと4~5時間は経っていましたね」

 インターネットだけでなく、時には将棋愛好家のポーランド人同士が集まり、カフェで対局をすることもあったとう。

 メキメキと実力をつけていったカロリーナさんが将棋に出会ったのは2008年。その3年後の2011年にはすでにポーランド・チャンピオンになり、この年にフランスで開催された国際将棋フェスティバルでは女性では最高成績の4位となった。

 短期間で腕をあげた理由について、「私は論理的にものごとを考えるタイプ。将棋が性に合っていたんだと思います」と語る。

 初来日を果たしたのは2011年。「81Dojo」で実際にカロリーナさんと対局し、その強さを見込んだ北尾まどか女流二段の招待で実現した。「北尾先生に『日本でもっと強い人たちと対局すべきだ』とすすめられたんです。実際に日本に来てみると、ポーランドとのレベルの違いを実感しました」

 約2週間の滞在で「もっと強くなりたい、プロになりたい」という思いがますます膨らんでいったという。