『週刊ダイヤモンド』3月25日号の特集は「名古屋教育 最強ルート&最新序列」。地元愛の強い名古屋人が「名古屋で生きる」ための最強教育ルート、そして大学の最新序列を徹底解剖した。ここではトヨタ自動車の出身大学別新卒採用者数ランキングをお届けする。(「週刊ダイヤモンド」編集部)

 地元志向の強い県民性を持つ愛知県では、地元企業への就職を希望する学生が多い。そこで愛知県に本社を持つ15社について、大学通信のデータに基づき、16年の出身大学別新卒採用者数をランキングした。

 ここではその中から、自動車最大手であるトヨタ自動車のランキングを紹介する。同社は採用に大きな予算を割いて、全国からトップ層のさらに上澄みを採用している。それでも新卒採用者数トップは、地元大学の最高峰に君臨する名古屋大学。名大はその他の地元企業でもランキング上位の常連だ。

【ランキングの見方】2016年の就職状況。「順位」欄の「-」はトップ10外の愛知県内の大学。「設置」欄の「国」は国立大学、「公」は公立大学、「私」は私立大学。「院」欄に「○」がある場合、大学院修了者を含む。「所在地」欄は大学所在地。桃色の背景は愛知県内の大学。大学通信のデータを基に「週刊ダイヤモンド」編集部作成

 メーカー系では、地元で名大に次ぐクラスの名古屋工業大学も大口の人材輩出元。地元私立大学の南山大学や愛知大学などは、幅広い業種に卒業生を送り込んでいる。

 もっとも、地元企業へ入社したからといって万々歳とはいかない。業界再編やビジネスのグローバル化が進む中、勤務地を限定した職種での採用でもなければ、県外赴任もあるだろう。

「地元に両足を突っ込んだ人生ではなくても、片足だけを残して最後に戻れれば幸せだ」(愛知県出身の県内企業社員)と覚悟できるか。会社選びの前にまずは自問が必要だ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部)