【3月スタートでも大丈夫】宅建合格は「勉強する順番」で決まる
働きながら独学で3年、9つの資格に合格! 大量に覚えて絶対忘れないコツとは?
本記事の書き手は棚田健大郎さん。1年間必死に勉強したのに宅建に落ちた経験をきっかけに、「勉強が苦手な人でも続けられる方法を作ろう」と決意。棚田さんの勉強法をまとめた『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、本記事をお届けします。
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【3月スタートでも大丈夫】宅建合格は「勉強する順番」で決まる
本日は「宅建合格の勉強法」についてお話します。
3月になると、「今から宅建の勉強を始めても間に合いますか?」とよく聞かれます。結論から言えば、まったく問題ありません。3月スタートでも合格は十分狙えます。大事なのは、始める時期そのものではなく、ここから何をどんな順番で積み上げていくかです。
まずは宅建業法から始める
大切なのは、勉強を始める順番です。宅建は、宅建業法から入るのがいちばんおすすめです。テキストによっては権利関係から始まる構成もありますが、そこは気にしなくて大丈夫です。これから始める人も、今ほかの分野をやっている人も、まずは宅建業法を中心に進めるのが得策です。その後、4月ごろから法令上の制限を加え、6月くらいから権利関係に入る。この流れが、初学者にも中級者にも無理がなく、得点にもつながりやすい進め方です。
一度やった分野は止めずに回し続ける
ただし、ひとつの分野が終わったら次へ移る、というやり方はしないことです。宅建業法を始めたら、法令上の制限に進んだ後も宅建業法は続ける。法令上の制限も、権利関係に入った後に止めず、そのまま回し続ける。つまり、やったものはやり続ける、ということです。勉強した内容は放っておけば必ず忘れます。最初に学んだことを繰り返し回しながら、新しい分野を少しずつ積み上げていく。このやり方がいちばんの近道です。
満点ではなく合格点を取りにいく
次に意識したいのは、目標点の考え方です。宅建は満点を目指す試験ではありません。高すぎる目標を立てると、めったに出ない難問や細かい論点にまで手を広げ、基本問題を落とす原因になります。大切なのは、合格に必要な点を確実に取ることです。目安としては38点前後を意識しつつ、得点の内訳を重視するのが現実的です。宅建業法で20問中18点、法令上の制限で8問中6点、権利関係で14問中7点。この配分を狙うのがもっとも効率的です。特に宅建業法と法令上の制限で高得点を取ることが重要です。この2分野でしっかり取れれば、権利関係で多少取りこぼしても合格圏に入れます。
宅建業法から始めるべき理由
なぜ宅建業法から始めるべきかというと、この分野は比較的取り組みやすく、努力が得点に結びつきやすいからです。ここで点が取れるようになると、「自分でもいけるかもしれない」という手応えが生まれます。実は宅建でいちばん怖いのは、難しさそのものより、途中で勉強をやめてしまうことです。とくに社会人受験生は、やめようと思えばいつでもやめられます。だからこそ、序盤でつまずかず、続けられる流れを作ることが大切です。
権利関係は後からでいい
その点、最初から権利関係に入るのはおすすめできません。権利関係は難度が高く、初学者には負荷が大きい分野です。最初に「難しい」「分からない」と感じると、そのまま勉強全体が苦痛になり、継続できなくなる原因になります。一方で、宅建業法と法令上の制限は、勉強した分だけ点になりやすい分野です。まずはここで得点源を作り、そのあとに権利関係へ進む。これが無理なく合格に近づく王道です。
もちろん、権利関係を軽視していいわけではありません。ただ、すべてを完璧にしようとしないことが大切です。権利関係は応用問題やひねった出題も多く、深追いすると時間ばかりかかります。ここでは基本論点をしっかり押さえ、取れる問題を落とさないことを最優先にする。まずは半分程度を安定して取れる力をつけ、余力があれば上積みを狙う。その考え方で十分です。
自分を追い込みすぎない
そしてもうひとつ大事なのが、自分を追い込まないことです。「合格するまで酒をやめる」「高額教材を買って退路を断つ」といった、ストイックな方法はおすすめできません。一見気合いが入っているようでも、実際にはストレスが増えるだけで長続きしないことが多いからです。社会人の資格勉強は短距離走ではなく長距離走です。無理に生活を変えすぎると反動が来て、勉強そのものが嫌になってしまいます。
必要なのは、自分を苦しめることではなく、続けられる状態を作ることです。生活を大きく変えず、毎日の中に勉強を自然に組み込んでいく。この発想が重要です。
3月から合格を目指すための基本方針
3月から宅建合格を目指すなら、やるべきことは意外とシンプルです。まずは宅建業法から始めること。法令上の制限を加え、権利関係はあとから入ること。ひとつ終わったらやめるのではなく、やった分野は繰り返し回し続けること。そして、自分を追い込むのではなく、生活の中に無理なく勉強を習慣化すること。この流れを守るだけで、勉強の効率は大きく変わります。
3月スタートでも、悲観する必要はありません。焦って難しいことに手を出すのではなく、合格に必要なことを正しい順番で継続して積み上げることが大切です。今日から無理なく始めて、止めずに続けてください。その積み重ねが、秋の本試験でしっかり結果につながります。
(本原稿は、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の一部抜粋&取材加筆したものです)







