リターンと利回りと収益率は同じもの
ここでファイナンスにおけるリターンをきちんと定義しておきましょう。
リターンは「利回り」「収益率」と同じ意味で、投資した元本に対して、1年あたりどれだけ増えたり、減ったりしたかの割合を示すものです。ちょっと難しいかもしれませんね。具体的に考えてみましょう。
あなたは、400円で購入したX社の株式を1年後に600円で売却しました。あなたにとってのリターンはいくらでしょうか。
ただし、この1年で配当などはなかったものとします。実は、リターンというのは、アウトプットをインプットで割り算することで計算できます。
ここでのアウトプットとは、投資元本からの増減額です。したがって、200円(=600円-400円)がアウトプット。
インプットは、いくら投資したかですから、400円です。リターン=200÷400×100%=50%となるわけです。