クラウドファンディングとは、インターネットを通じて不特定多数の人から幅広く事業やプロジェクトの資金を集める仕組みのことだ。さまざまなボランティア活動の資金集めに利用されることが多い。このため、同社の採用担当者によると、「人や社会の役に立つ仕事がしたい」という学生が多く、就職活動先を見ても、NPO法人や日本財団、国際協力機構(JICA)など、社会貢献活動を前提としているケースが目立つという。

 また、15年度から3年連続で東大生の新卒採用(計4人)に成功しているWACUL(社員数40人)は、人工知能(AI)を使ったウェブサイトのデータ解析と改善提案ツールを開発・提供している。人工知能という最近技術を運用したウェブマーケティングの仕事に魅力を感じる学生が多いようだ。偶然ながらも新卒採用はすべて東大生という。

 社員数がわずか14人と少数のシェルフィーも、14年の創業から現在まで筑波大学や横国大、中央大、高知大から6人の新卒者を採用。同社は、店舗と内装会社をインターネットでマッチングさせるサービス『SHELFY』を運営しており、B to Bの手堅いビジネスながらも、社員は建築業界とIT業界の双方に関係する事業に面白さを見出しているようだ。

新卒採用には
長期インターンを活用

 それでは、肝心の「採用活動」はどのようにやっているのだろう。それには、ほぼ共通した方法が見られた。

 通常の大企業に見られるような、「募集の告知」→「筆記試験」→「複数回の面接」というような採用方法ではなく、多くの中小ベンチャーでは、長期のインターンやアルバイトを経て採用しているのだ。

 例えば、前述したREADYFORやシェルフィーは、長期インターンからのみ新卒を採用している。大企業の場合、通常、インターン期間は1日、あるいはせいぜい1週間程度が多いが、READYFORでは「週3日以上で半年」、シェルフィーでは「週4日・半年以上」となっており、担当者らは「お互いが不幸にならないように、本人の希望だけでなく、仕事ぶりや適性などのマッチングをよくよく考えた上で、声をかけている」と説明する。

 仕事内容についても「インターン学生向けにわざわざ業務を切り出したりすることはなく、社員と同じ業務をやらせている」(READYFOR担当者)としている。