日系企業を経て、外資系証券会社へ勤務後、お金のふやし方を学び、現在、1億円を超える年収がある著者:生形大氏が書いた『9割の日本人が知らないお金をふやす8つの習慣』。本連載では、本書の内容のダイジェストで構成したものを紹介する。
新築マンションが
14年で44%の値下がり!
前回の連載では、住宅ローンの繰上返済について、外資系エリートと日本人の考え方の違いを説明しました。現在の経済状況だと、住宅ローンは、超低金利の資金調達と同じです。この低金利時代に、繰上返済をすることは正解とは言えないのです。
さて今回は、その住宅の選び方についてです。
外資系エリートは、購入するマイホームも日本人サラリーマンとは違います。「収入が高いから、高級なマンションを買う」ということではありません。
日系企業に勤めていた頃の先輩と、外資系企業に勤めていた頃の先輩、それぞれから家を買った話を聞いたことがあります。どちらも買った時の値段は同じくらいのマンションでしたが、10数年後には、この2人の間で驚くべき差が生じていたのです。
まずは日系企業の先輩の例を紹介しましょう。
2002年くらいに、この先輩は東京の郊外、電車で都心から1時間くらいのところにある駅から徒歩5分の新築マンションを買いました。都心への通勤には多少不便ですが、生まれ育った地元の近くであり、自然も豊富なこのエリアにこだわりを持っていたのです。
新築時の価格は約4050万円。3LDK、約78平米。それが築14年経ったいま、どうなったと思いますか?
「イエシル(www.ieshil.com)」というサイトで調べてみました。中古マンションの新築時から現在までの価格推移を調べることができる、大変便利なサイトです。このイエシルで先輩のマンションを検索してみたところ……。
現在の参考査定価格は約2260万円。なんとこの14年間で44%も価格が下落していたのです!