確かに、女性のブラジャーも寄せて上げることで魅力的なボディラインを作っている。女性の勝負下着があるように、男性にも、はくことで自信を取り戻せる勝負下着があっても当然だ。

ゲイから火が付いた、男性の局部を絶妙に包み込むパンツの秘密仕上げの前に、糸のほつれなどがないか念入りにチェック。工程を増やしてひと手間かけることで不良品率は格段に低下する Photo by H.H

 特筆すべきは、下着には滅多に使わないカン止めを多用し、縫い目の端を補強している点。糸がほつれにくいよう、見えない箇所にもひと手間かけ、耐久性のあるパンツを生み出している。

「縦横両方に伸びる生地とゴムを使っているので、フィット感があるのも人気の理由です。他社のボクサーパンツのなかには、ゴムが肌に食い込んで跡がつく商品もありますが、TOOTのパンツはストレスフリーなはき心地を得られます。パンツをはいていないように感じるほど締め付け感がないのが自慢」と、枡野社長は胸を張る。

年2回のコレクションで
150~200型の商品を発表

 セクシーな男性下着のなかには結構きわどいデザインもあり、女性がプレゼント用に購入するには躊躇してしまう商品も存在する。しかしTOOTは、エロすぎず、かわいらしさのあるデザインがファッション感度の高い男性はもちろん女性にも受け、バレンタインなどのギフト需要などを獲得している。

ゲイから火が付いた、男性の局部を絶妙に包み込むパンツの秘密TOOTデザイナーの品川出亜さん。常にパンツのことを考え、年間200近いデザインを考案する

 そこで、TOOTデザイナーの品川出亜さんに、デザインへのこだわりを聞いた。品川さんは、創業時から事業に関わり、3年前に創業者の引退と同時にデザイナーを引き継いだ人物。工場の上原譲二代表とは二人三脚でものづくりに取り組み、切磋琢磨する間柄だ。

「難しい縫製仕様のときは宮崎工場に赴き、その場で縫ってもらったものを何度も確認して進めています。自分はもちろん社員全員で試着し、意見を聞きながら作っていきますが、問題があればパターン修正や縫製方法を変更して何度も作り直します」(品川さん)

 オンラインストアで商品ラインナップを確認すると、ボクサーパンツだけで87型もある。綿100%を使ったウルトラマイクロボクサーの定番商品は、鮮やかなグリーンやブルー、ピンクなど12色。ドット柄やストライプ、アニマル柄などプリント柄も豊富で、「ア・マン・オブ・ウルトラ」などコラボ商品の開発にも積極的だ。

 アパレル商品のように春夏と秋冬の年2回コレクションを発表。さらに毎週新作を企画し、昨年は約194型のデザインを展開した。