(5)せっせと「言葉がけ」

 気が散りやすいADHD脳の集中力を維持させるには、言葉がけが大切です。もともと悪気があって気が散っているわけではないので、『頑張ってるか』の一言でも効果はあります。気にかけてあげてください。

 (6)単調な仕事をさせるのは諦めて

 単調な仕事は向いていません。はかどらないばかりか、ミスを連発し、フォローするために余計な労力を傾けなければいけなくなるでしょう。できれば、単調な仕事は、他に引き受けてくれる人を付けた方が皆のためになります。

 (7)適性を見極める

 苦手を克服させようとか、社会人ならこうあるべし、といった押し付けはだめです。適正を見極めて配属してください。そうでないと、嫌気がさしてすぐに辞めたり、あの上司は何もわかっていないと怒りを募らせます。

 ただ、適性がある仕事のなかでも、好きなことばかりやりたがる傾向があるので、『今は、これをやらないとね』と手綱を締めてあげることも重要です。

欠けたところはあっても
きらりと光る人を使いこなすか

――分からないではありませんが、そこまでの気遣いをするのは、甘やかしてしまうことにはなりませんか? 大変過ぎます。

 そうですね、確かに大変ですね。でも、ADHD脳の人を活かすには、モチベーションを持続させることが大切です。会社としては、採用したからには魅力があるということですよね。実は、ADHD脳の人は、自由な発想で殻を破れる人が多いのです。

 変に矯正して萎縮させたり、辞められてしまうよりは、能力を上手く引き出すほうがいいのではないでしょうか。